チャーチル・キャピタルが急落 噂で買ってニュースで売る=米国株個別
特別買収目的会社(SPAC)のチャーチル・キャピタルが44%の急落。日曜日に米電気自動車(EV)のスタートアップ企業ルーシッド・モーターズが同SPACと合併し、株式公開で合意に接近と報じられていたが、前日に合意が発表された。合併後の株主価値は240億ドルと試算されている。
ルーシッドはテスラには匹敵しないものの、上場によって急成長する可能性が指摘されている。合併で調達する約44億ドルの資金については、製品の市場投入やアリゾナ工場の拡張などの費用に充当する計画。EV関連など次世代の自動車技術サプライヤーに対する投資ブームが続き、ルーシッドもこの流れに乗った格好。
本日もIT・ハイテク株への利益確定売りが加速しており、テスラ株も売りが強まっている。上記の観測報道が伝わって以来、チャーチル・キャピタルの株価は約5倍急伸した。きょうは、IT・ハイテク株への利益確定売りが強まる中、同社株も「噂で買ってニュースで売る」といったところかもしれない。
(NY時間09:49)
チャーチル・キャピタル 32.09(-25.29 -44.07%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。