ユーロドルは今後数カ月で1.15ドル以下に下落の可能性も指摘される=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが一服しており、ユーロドルは大きな心理的節目となっていた1.20ドルを回復している。この日発表の米雇用統計が弱い内容だったことで、このところ高まっていた米景気回復期待が一服した格好。きょうの米雇用統計は感染拡大による都市封鎖の影響がサービス業中心に如実に出た格好となった。
ユーロドルは1.1970ドル付近に来ている100日線でサポートされた格好となっており、1.20ドル台をこのまま維持できるか目先の注目となる。
ただ、一部からは、ユーロドルが今後数カ月で1.15ドル以下に下落する可能性があるとの指摘も出ている。米経済の回復がユーロ圏を上回る可能性を背景として挙げている。米国ではバイデン大統領が提案している大規模な財政刺激策の見通しと伴にワクチン接種の展開が早まることが期待され、ユーロ圏よりも早期に制限措置を緩和できる可能性があるという。これにより、米国債のイールドカーブのスティープ化と伴にFRBによる早期利上げへの期待が高まると説明している。
EUR/USD 1.2029 EUR/JPY 126.84 EUR/GBP 0.8761
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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