ドル円が21日線を下放れし失速 リスク選好のドル安が重石に=NY為替
きょうのNY為替市場はリスク選好のドル安が強まっており、ドル円は103円台に下落している。米国では足元の感染拡大が続いているが、市場は来年の景気回復への期待を高めている。ワクチンや米追加経済対策への期待が引き続き市場のモメンタムを引き上げているようだ。
ドル円は週初に再び買い戻しが強まり104円台に戻していた。104.40円付近に来ている21日線も上回り、105円台を目指すかにも思われたが、やはりリスク選好のドル安が上値を抑えている。きょうは上値の重さに耐えかね、短期のロング勢も見切り売りを出しているようだ。きょうのドル円は再び21日線を下放れし、失速した格好。
米追加経済対策やワクチンへの期待が米国でのインフレ期待を押し上げるとの見方もあるが、当面は利上げにつながる公算は小さく、FRBのゼロ金利は当面維持されると見られている。それがドル安の大きな背景となっている。
ドル円は103.70円付近で一旦サポートされているが、いまのところ戻りも鈍い。その水準をブレイクすれば、次は103円台前半がターゲットに入り、102円台までの下げも警戒される。
USD/JPY 103.79
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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