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ドル円振幅、リスク選好でドル円を除くとドル売り優勢

見通し 

ドル円振幅、リスク選好でドル円を除くとドル売り優勢

新型コロナウイルス向けワクチン開発期待などがリスク選好誘う

NZドル、一時急騰、ロバートソンNZ財務相が住宅価格安定を中銀に求める

【東京市場】午後にドル売り

 昨日の海外市場でドル全面高の動きが見られ、ドル円は103円台後半から104円60銭台まで上値を伸ばした。その後、少し調整が入った東京市場では朝方株高などを好感した円売りが入り前日の高値圏に並ぶところまでドル円も上昇。しかし、上値はそこまでで、その後もみ合いを経て、午後に入ってドル売りの動きが広がり104円30銭台まで。

 午前中に大きな動きが見られたのがNZドル。ロバートソンNZ財務相が、オア中銀総裁にあてた書簡で直近の住宅価格上昇への懸念を示した。新型コロナウイルス対応での量的緩和策などの影響を警戒しており、中銀の目標として住宅価格の安定を加える可能性を示している。これにより中銀はこれ以上の緩和が難しくなるとの思惑が広がり、NZドルは急騰する展開となった。対ドルで0.6930前後から0.6980声を付けると、、その後少し調整も昼過ぎに0.6988まで上値を伸ばすなどNZドル買いの流れに。

 ユーロドルは狭いレンジで膠着。1.1840台からじりじりと1.1850台まで。ユーロ円はドル円がしっかりとなった局面で123円90銭を付けたものの、その後の円買いに上値から値を落としている。

【ロンドン市場】朝はドル売り継続でドル円一時104円10銭台

 朝方は東京午後からのドル売り基調が継続し、ドル円は一時104円10銭台。
欧州株、米株先物などが堅調に推移する中で、
リスク選好の動きからのドル全面安に。
ユーロドルは1.19手前まで上昇し、昨日海外市場での下げ分のかなりを解消。
ポンドドルは1.33台後半に。
ドル円は安値を付けた後、買い戻しに。
 

【NY市場】ドル円は104円70銭台まで上昇

 ロンドン市場午前のドル売りが一変してドル円は104円75銭前後まで上昇。
目立ったドル買い材料が出たわけではなく、ポジション調整の動きか。
感謝祭を前にポジションを調整する意識が強い。

 トランプ政権がバイデン氏就任に向けた移行プロセスを進めているとの報道や
イエレン前FRB議長が次期財務長官へ指名される見込みとなったことなどが
ドルへの買いにつながっている。

【本日の見通し】もみ合い

 104円台での取引が中心となりそう。
ドルは比較的しっかりも、105円台での買いには慎重姿勢が見られる。
木曜日の感謝祭を前に突っ込んだ売り買いを避ける傾向が見られるだけに無理は禁物で
レンジ取引を意識する展開。
昨日のドル売りが104円10銭台で抑えられたことで、
いったん下値しっかり感が出ている分、上を期待する動きも。

 欧州通貨はEUと英との通商協議が大詰めで手が出しにくい面も。
感謝祭と合わせ積極的な取引を手控えさせる要因に。
バルニエEU首席交渉官は、同交渉について、英と依然として根本的な相違と発言している。
合意が近いとの報道が見られるものの、不透明感がまだ大きく、どちらかに決めての取引にはつながりにくい。

【本日の戦略】レンジ意識

 感謝祭前に無理をせず。
下がったところでは買いが出る流れとみるが、ユーロドルなどでのドル売りもあり
104円台でのレンジ取引を意識してデイトレは買いからの回転を中心にという印象。
104円割れではストップか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《11/24 火曜日》
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.52  1.1841  123.74
高値  104.76  1.1896  124.35
安値  104.15  1.1837  123.64
終値  104.44  1.1892  124.20
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/24 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  26165.59 +638.22
DOW   30046.24 +454.97
S&P    3635.41 +57.82
Nasdaq  12036.79 +156.16
FTSE   6432.17 +98.33
DAX   13292.44 +165.47
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/24 火曜日の商品市場》
NY原油先物1 月限(WTI)(終値)
1バレル=44.91(+1.85 +4.30%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1810.90(-33.20 -1.80%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《11/24 火曜日に発表された主な経済指標》
【ユーロ圏】
ドイツ実質GDP(確報値)(2020年第3四半期)16:00
結果 8.5%
予想 8.2% 前回 8.2%(前期比)
結果 -4.0%
予想 -4.3% 前回 -4.3%(前年比)
結果 -3.9%
予想 -4.1% 前回 -4.1%(季調前前年比)

ドイツIfo景況感指数(11月)18:00
結果 90.7
予想 90.2 前回 92.5(92.7から修正)

【香港】
貿易収支(10月)17:30
結果 -368.0億香港ドル
予想 -125.0億香港ドル 前回 -127.0億香港ドル

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(9月)23:00
結果 6.57%
予想 5.3% 前回 5.33%(5.18%から修正)(前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(11月)00:00
結果 96.1
予想 97.9 前回 101.4(100.9から修正)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/24 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*黒田日銀総裁
ETF買入れ、年間12兆円の上限の中で弾力的に行っている
新型コロナ感染の影響を注視、必要なら躊躇なく追加緩和を実施する
日本経済は引き続き厳しいが持ち直している
物価は当面マイナスで推移する
緩和強化策は効果を発揮している

*茂木外相
安定した日中関係は地域と国際社会に極めて重要。
コロナ、気候変動等の連携が日中の関係強化につながる。
お互いの関心事項につき忌憚ない意見交換する、王・中国外相と。

*黒田日銀総裁
コロナへの迅速対応で世界経済は持ち直しに転じた。
中銀のドル供給、市場コンフィデンス回復に大きな役割。
財政・金融政策が国際金融危機より迅速・大規模に発動。
政府・中銀がそれぞれの役割果たし事業や雇用を下支え。
金融機関の十分な資本と流動性、負の相乗作用の歯止めに。
当面は経済・金融システムの安定確保が何より重要。
課題が債務返済能力に移行、金融システムに影響の可能性。
金融面の不均衡のリスクにも注意払う必要。
コロナの教訓、金融システムの構造変化の検証必要
デジタル化、ポストコロナの成長の原動力に。

【米国】
*米一般調達局(GSA)
バイデン氏の勝利を認定、政権移行手続きの開始を認める方針を伝達

*ペンシルベニア州、バイデン氏勝利を認定

*ネバダ州、バイデン氏の勝利を認定

*ウィリアムズNY連銀総裁
適切となれば緊急ファシリティーの再開もあり得る。
経済の回復はウイルス次第。
ワクチン開発はポジティブな印象。
FRBは柔軟な対応が必要。
FRBの政策は非常に緩和的。
財政政策は重要な役割。
向こう6カ月間は財政政策が重要な役割。

米7年債入札結果
最高落札利回り 0.653%(WI:0.657%)
応札倍率    2.90倍(前回3.22倍)

*エバンス・シカゴ連銀総裁
米国はより多くの財政支援を必要としている。
財政支援の欠如は、経済にとっての大きなリスク
来年以降の経済の勢いを評価する時期としては春を期待している
資産購入プログラムと低金利が中央銀行が行うこと
借入機会の改善よりも、直接的な救済の方が優れているケースが続いている
追加の財政支援は多くの不確実性を取り除く
レジャー&ホスピタリティ部門など、多くのセクターが回復を待っている
個人的には2023年以前、おそらく2024年までに金利が引き上げられることはない
イエレン氏は優れたFRB議長であった、すぐれた学者で畏敬の念を抱かせる

【英国】
*ジョンソン英首相
イングランドのロックダウンは来週で終了、その後は地域ごとに制限措置を来年春まで導入する
厳しい制限が課される地域では、バー・レストランはテイクアウトのみの営業
直近の感染状況を見て、26日に各地域の制限措置をどのレベルにするか決定する

【豪州】
*デベル豪中銀副総裁
追加緩和への市場の期待が豪ドルの下げにつながった
豪ドルの為替レートは貿易荷重ベースでドルに対して約5%下落
この動きの大部分は追加緩和期待に起因すると考えるのが妥当
コロナ向けワクチンについては、広く利用可能になるまでしばらく時間がかかる

【NZ】
*ロバートソンNZ財務相
直近の急激な住宅価格の上昇と、この動きが続くとの予想に関心を持っている
19年2月の金融政策に対する政府からの送達において代替的な金融政策手段は想定されていなかった
こうした金融政策手段が住宅市場にどのように影響を与えるかを検討するべき
金融政策理事会において、政策金利、雇用の最大化などが目標として示されているが
金利、為替レート、生産、住宅価格の不必要な不安定性の回避に努めるという文言を示すことも選択肢
運用についてはNZ中銀の独立性を引き続きコミットする

【ユーロ圏】
*レーン・フィンランド中銀総裁
必要な限り現在の金融環境を維持しなければならない。
ECBはTLTROsの再調整を検討する必要。
PEPP、銀行貸し出しは刺激策で最有力な手段。
EUは支援基金について無責任なことにならないよう求める。

*独Ifoエコノミスト
第4四半期のドイツGDPはわずかにマイナスとなる予想。
今秋のドイツ経済は心地よい状況ではない。
ワクチン開発の見通しはまだ反映されていない。
消費関連業種は良好だが、資本財関連業種の活動は抑制されている。
輸出見通しは打撃を受けており、再びマイナスとなっている。
ロックダウンによる影響の少ない業種は下方トレンドに抗っている。

*シュナーベルECB理事
ワクチンのニュースはトンネルを抜け出す明かりをもたらす。
拡張的な金融政策がインフレにとっての基盤だ。
ECBは引き続き受け入れがたいほど低金利であると確信。
ECBがデュレーションに焦点当てることが副作用を緩和させるだろう。
財政刺激策が経済支援に必須。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【南アフリカ】
消費者物価指数(10月)17:00
予想 0.0% 前回 0.2%(前月比)
予想 3.0% 前回 3.0%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(20日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -0.3%(前週比)

実質GDP・改定値(第3四半期)22:30
予想 33.1% 前回 33.1%(前期比年率)

GDPデフレータ・改定値(第3四半期)22:30
予想 3.6% 前回 3.6%(前期比年率)

PCEコアデフレータ・改定値(第3四半期)22:30
予想 3.5% 前回 3.5%(前期比年率)

個人消費・改定値(第3四半期)22:30
予想 40.9% 前回 40.7%(前期比年率)

耐久財受注・速報値(10月)22:30
予想 0.9% 前回 1.9%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.9%(輸送除くコア・前月比)

新規失業保険申請件数(21日までの週)22:30
予想 73.0万件 前回 74.2万件(前週比)

卸売在庫・速報値(10月)22:30
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)

個人支出(10月)26日0:00
予想 0.4% 前回 1.4%(前月比)

個人所得(10月)26日0:00
予想 0.0% 前回 0.9%(前月比)

PCEデフレータ(10月)26日0:00
予想 1.2% 前回 1.4%(前年比)

PCEコアデフレータ(10月)26日0:00
予想 1.4% 前回 1.5%(前年比)

新築住宅販売件数(10月)26日0:00
予想 97.5万件 前回 95.9万件

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(11月)26日0:00
予想 77.0 前回 77.0

【NZ】
貿易収支(10月)26日6:45
予想 -5.00億NZドル 前回 -10.17億NZドル

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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