「FTA合意なき離脱は確率40~50%?」リミット迫る 通商交渉の行方 英国EU離脱特集
英・EU離脱=Brexit不安が再燃
1月末に欧州連合(EU)を離脱した英国は、3月以降EUとの将来関係を巡る通商交渉を重ねてきたが、いずれも不調に終わった。
ここにきて英国は、10月15日を交渉期限に設定した上で、合意の有無にかかわらず「移行期間」が終了する年末をもって名実ともにEUから離脱するとの姿勢を改めて強調している。
英国とEUの自由貿易協定(FTA)交渉は、本日から10日まで第8回の全体会合が行われる。ただ、「主権」を振りかざす英国と「いいとこどりは許さない」とするEUのお互いの「メンツ」がぶつかりあっているだけに早期の合意は期待できそうにない。
各種報道によれば、それでも年末までの合意の可能性を50-60%と見ている向きが多いようだが、裏を返せば40-50%の確率で「FTA合意なき離脱」が起きると見ている事になる。
そうした中、これまで堅調だったポンドが弱含み始めている。
先週には142.71円前後まで上昇していたポンド/円は、昨日の欧州市場で139.60円前後まで反落。20日移動平均線を割り込んで下落トレンドへの転換も視野に入ってきた。
本日から始まる全体会合では、首席交渉官レベルの交渉の行方に注目したい。
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