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一時ドル高強まるもNY市場で調整の動き

見通し 

一時ドル高強まるもNY市場で調整の動き

雇用統計をにらんで積極的な取引を手控える動きも

【東京市場】落ち着いた動き

 ドル円は狭いレンジでの小動きとなった。昨日の海外市場で106円30銭前後まで上昇。明日の雇用統計を前に、これまでのドル全面安基調に対する調整の動きが広がっている。
 昨日上値を付けた後の押し目が106円10銭前後までにとどまっており、下値しっかり感が強いことから、ドル円は朝から堅調な動き。もっとも積極的に高値を買う動きにはならず、午後に入って106円34銭と昨日の高値は更新したものの、値幅的には落ち着いたものに。

 ユーロドルでのドル買いの動きも優勢で、午後に入って1.1800を割り込む動きに。今週に入って1.20を一時超えたことで一服感が出ている。一昨日レーンECB専務理事兼チーフエコノミストがユーロドルの上昇を警戒する発言を行ったことで、市場にユーロ買いに対する警戒感が出ている面も。

【ロンドン市場】ドル高強まる

 ドル高の動きが強まり、ドル円は東京市場の106.10-30のもみ合いから、106円台半ばへ。
ユーロドルは一時1.17台に値を落とす場面が見られた。

 雇用統計を前にこれまでのドル安に対する調整の動きが広がっている。
また、ユーロに関しては1.20を1日に付けたことによる達成感や
同日のレーンECB専務理事のユーロ高けん制発言が重石となっており
頭の重い展開が続いている面も。

【NY市場】ドル高一服、ドル円は一時106円割れ。

 ロンドン市場のドル買いの動きが一服し一時106円割れを付けた。
ISM非製造業は全体の数字はほぼ予想通りも
前回強く出た新規受注が弱かったこと、
雇用は改善が目立ったものの、依然好悪判断の境となる50を超えていないことなどが重石となった。

 ロンドン市場で1.17台を付けたユーロドルは1.18台半ばへ買い戻された。

【本日の見通し】雇用統計にらむ展開に

 雇用統計の結果次第の面が大きい。
今回の非農業部門雇用者数(NFP)の予想は+135万人
直近3回よりも伸びは鈍化もかなりの水準が見込まれている。
このところの米指標は総じてしっかりしているが、一昨日のADPなど雇用関連はいまいちさえないものが多い。

また、ここ3回雇用の大幅増を支えてきた小売りと飲食(レストラン・バーなど)の部門での雇用回復が
どこまで継続しているのかが微妙。
カリフォルニア州など新型コロナウイルスの感染拡大が続く地域だけでなく
NY州などでもレストランの屋内営業が禁止された状況が続く中で
雇用回復が期待ほど進まないようだと、ドル売り円買いの動きも。

 発表までは積極的な売り買いを手控える展開となりそう。

【本日の戦略】雇用統計次第

 雇用統計の結果次第で上下ともに大きな動きがありうるだけに
それまでは無理をせず
デイトレは回転重視。
スウィングは様子見。
結果に素直に乗りたいところ。大きなトレンドになる可能性が。
ただ発表直後の動きはだましも多いだけに慣れが必要。
月曜日は米国が休場でNY午後は動きにくくなっており、
両面から注意必要な局面。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《9/3 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  106.18  1.1855  125.88
高値  106.55  1.1865  126.02
安値  106.00  1.1789  125.29
終値  106.19  1.1852  125.85
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/3 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23465.53 +218.38
DOW   28292.73 -807.77
S&P    3455.06 -125.78
Nasdaq  11458.10 -598.34
FTSE   5850.86 -90.09
DAX   13057.77 -185.66
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/3 木曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=41.37(-0.14 -0.34%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1937.80(-6.90 -0.35%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《9/3 木曜日に発表された主な経済指標》
【豪州】
貿易収支(7月)10:30
結果 46.07億豪ドル
予想 53.5億豪ドル 前回 81.49億豪ドル(82.02億豪ドルから修正)

【スイス】
消費者物価指数(8月)15:30
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 -0.2%(前月比)
結果 -0.9%
予想 -0.8% 前回 -0.9%(前年比)

【トルコ】
消費者物価指数(8月) 16:00
結果 0.86%
予想 0.95% 前回 0.58%(前月比)
結果 11.77%
予想 11.86% 前回 11.76%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(8月)16:55
結果 52.5
予想 50.8 前回 50.8

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(8月)17:00
結果 50.5
予想 50.1 前回 50.1

ユーロ圏小売売上高(7月)18:00
結果 -1.3%
予想 1.0% 前回 5.3%(5.7%から修正)(前月比)
結果 0.4%
予想 1.9% 前回 1.3%(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(8月)17:30
結果 58.8
予想 60.1 前回 60.1

【ブラジル】
鉱工業生産指数(7月)21:00
結果 -3.0%
予想 -6.0% 前回 -9.0%(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(7月)21:30
結果 -24.5億カナダドル
予想 -25.0億カナダドル 前回 -15.9億カナダドル(-31.9億カナダドルから修正)(国際商品貿易)

【米国】
貿易収支(7月)21:30
結果 -636.0億ドル
予想 -580.0億ドル 前回 -535.0億ドル(-507.0億ドルから修正)(貿易収支)

新規失業保険申請件数(08/23 – 08/29)21:30
結果 88.1万件
予想 95.0万件 前回 101.1万件(100.6万件から修正)(前週比)
結果 1325.4万件
予想 1400.0万件 前回 1449.2万件(1453.5万件から修正)(継続受給者数)
(08/16 – 08/22)

ISM非製造業景気指数(8月)23:00
結果 56.9
予想 57.0 前回 58.1
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/3 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*ポンペオ米国務長官 
中国が唯一最大の脅威だ 

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
FRBはこれまで以上に刺激的になろうとしている。
2.4%までのインフレであれば問題はない。
FRBは全体に奉仕しており、金融市場だけではない。
資産バブルのリスクを懸念すべき。
多くの企業がパンデミックの影響は1~2年続くと見ている。
間違いはウイルスへの勝利宣言を早急に出すこと。

*エバンス・シカゴ連銀総裁
年末の失業率は9%を見込む。
結果ベースのフォワード・ガイダンスは有意義。
連邦政府による州や地方政府への支援は必要不可欠。
22年終盤までパンデミック前の水準を回復しない。
回復は財政支援次第。
インフレはしばらく2%以下で推移。
高水準の緩和状態がしばらく必要。

【ユーロ圏】
*FT
ECB理事会の何人かのメンバーはユーロ高を懸念している。
ユーロが上昇し続ければ物価が押し下げられる。
ユーロ高がユーロ圏の景気回復を遅らせると指摘。
ECB理事会は来週インフレ予測の引き下げが必要となる公算が大きい

【中国】
*在ワシントン中国大使館
米国の中国外交官への制限は不当であり、米国に過ちを正すよう促す

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
小売売上高(7月)10:30
予想 3.3% 前回 2.7%(前月比)

【シンガポール】
小売売上高(7月)14:00
予想 20.9% 前回 51.1%(前月比)
予想 -15.0% 前回 -27.8%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業受注(7月)15:00
予想 5.0% 前回 27.9%(前月比)
予想 -6.0% 前回 -11.3%(前年比)

【カナダ】
失業率(8月)21:30
予想 10.1% 前回 10.9%

雇用者数(8月)21:30
予想 25.0万人 前回 41.85万人

Ivey購買担当者景況感指数 (8月)23:00
予想 N/A 前回 68.5

【米国】
失業率(8月)21:30
予想 9.8% 前回 10.2%

非農業部門雇用者数(8月)21:30
予想 135.0万人 前回 176.3万人

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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