海外市場でドルの買い戻し一服
海外市場でドルの買い戻し一服
ユーロドル1.1802まで付けるも、1.18台後半に
トルコ中銀金利据え置き
【東京市場】一時106.22円
前日海外市場で106円台まで買い戻されたドル円は、一時106円22銭を付ける動きに。
FOMC議事録でYCC(イールドカーブコントロール)に否定的な姿勢が示されたことが
ドルの買い戻しを誘う展開となった。
もっとも、FOMCでの追加緩和期待は継続しており、上値は重い。
【ロンドン市場】ドル円もみ合い
ドル円は106円割れの場面も、動きは限定的でドル買いの動きも。
前日のFOMC議事録後の流れが継続する展開に。
ユーロドルが1.18台前半でもみ合うなどドル全般にしっかりの展開。
朝方に1.1869を付けるも動きが続かなかった。
トルコ中銀は大方の予想通り金利を据え置き
【NY市場】ややドル安
NY市場ではドル安の動きが優勢となり、ドル円は105円70銭台での推移に。
ユーロドルも少し買い戻しが入る展開となっている。
もっとも値幅は限定的で慎重な動き。ドルの買い戻し一服も積極的なドル売りは控えられた。
【本日の見通し】もみ合い
106円台でのドル買い円売りを維持出来ず、少し値を落としてのもみ合いとなっている。
もっとも押し目も限定的で105円70銭台でのもみ合い。
ユーロドルも1.1860台までの買い戻しにとどまっており、
ドルの買い戻し一服もドル売りが強まるというところまではいっていない。
今日は週末ということもあり、このままの動きが見込まれるところ。
ただ、今日はユーロ圏及び独・仏のPMI(購買担当者景気指数)が発表される。
相場への影響も大きい同指標が強めに出るとユーロ買いからのドル全面安基調に復する可能性は十分にある。
【本日の戦略】戻り売り
レンジ取引の中どちらを狙うかとなるが、
リスク及び中期トレンドはドル安方向という意識。
週末を前に突っ込んだ売りは避けたいが戻りは丁寧に売りに回ってみたい。
デイトレも売りからの回転か。106円ちょうど近辺の動きを確認したいところ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《8/20 木曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 106.12 1.1838 125.63
高値 106.22 1.1869 125.78
安値 105.75 1.1802 125.08
終値 105.80 1.1860 125.48
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《8/20 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 22880.62 -229.99
DOW 27739.73 +46.85
S&P 3385.51 +10.66
Nasdaq 11264.95 +118.49
FTSE 6013.34 -98.64
DAX 12830.00 -147.33
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《8/20 木曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=42.58(-0.35 -0.82%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1946.50(-23.80 -1.21%)
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《8/20 木曜日に発表された主な経済指標》
【中国】
最優遇貸出金利(ローンプライムレート)10:30
1年プライムレート
結果 3.85%
予想 3.85% 前回 3.85%
5年プライムレート
結果 4.65%
予想 4.65% 前回 4.65%
【ユーロ圏】
生産者物価指数(7月)15:00
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 -1.7%
予想 -1.8% 前回 -1.8%(前年比)
【香港】
消費者物価指数(7月)17:30
結果 -2.3%
予想 0.5% 前回 0.7%(前年比)
【トルコ】
中銀政策金利(8月)20:00
結果 8.25%
予想 8.25% 前回 8.25%(トルコ中銀政策金利)
【米国】
フィラデルフィア連銀景況指数(8月)21:30
結果 17.2
予想 20.8 前回 24.1(フィラデルフィア連銀景況指数)
新規失業保険申請件数(08/09 – 08/15)21:30
結果 110.6万件
予想 92.0万件 前回 97.1万件(96.3万件から修正)(前週比)
結果 1484.4万件
予想 1500.0万件 前回 1548.0万件(1548.6万件から修正)(継続受給者数)
景気先行指数(7月)23:00
結果 1.4%
予想 1.1% 前回 3.0%(2.0%から修正)(前月比)
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《8/20 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*トランプ米大統領
中国に厳しく臨む。
米国はイランへの武器禁輸拡大のためすべての国連制裁をイランに課すことを求める。
*ブラード・セントルイス連銀総裁
米経済は予想されているよりもうまくいく。
今年の米経済成長-4%を予想している。
多くの緩和手段があり、データは上向いている。
今年の後半にはより多くの事業がうまくいき、より多くの経済が回り、成功すると期待している。
*ハリス上院議員、民主党副大統領候補指名を受諾
【中国】
*中国商務省
米中は近く協議することで合意。
貿易巡り米国と近く電話協議へ。
(ブルームバーグ)
【日本】
*日本銀行
1週間物の米ドル資金供給の実施頻度、週3回から1回に減少、9月1日から実施。
3か月物は引き続き週次で実施。
【ユーロ圏】
*ECB議事録
市場ではポジティブな動きが進展しているが、すべてのデータの裏付けされたものではない。
何人かのメンバー、PEPPの規模は上限であり、目標額ではない。
現時点での推計ではPEPPを使い切るだろう。
ECBが将来の経済の推移を評価するためには、より一層のデータが必要。
9月にはインフレ見通しについてより明らかになるだろう。
初期段階の経済の反動が回復への良い導きにつながるとは限らない。
回復の幅と規模は不均衡かつ部分的だ
基本シナリオの可能性は高まっているが、諸リスクがある。
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《本日予定されている主な経済指標》
【英国】
GFK消費者信頼感・速報値(8月)8:01
予想 -25 前回 N/A
公共部門ネット負債(7月)15:00
予想 283億ポンド 前回 348億ポンド
小売売上高(7月)15:00
予想 2.0% 前回 13.9%(前月比)
予想 0.1% 前回 -1.6%(前年比)
CIPS製造業PMI・速報値(8月)17:30
予想 54.0 前回 53.3
CIP非S製造業PMI・速報値(8月)17:30
予想 57.0 前回 56.5
【日本】
消費者物価指数(7月)8:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前年比)
予想 0.1% 前回 0.0%(生鮮食品除くコア・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・速報値(8月)16:30
予想 52.3 前回 51.0
ドイツ非製造業PMI・速報値(8月)16:30
予想 55.2 前回 55.6
ユーロ圏製造業PMI・速報値(8月)17:00
予想 52.7 前回 51.8
ユーロ圏非製造業PMI・速報値(8月)17:00
予想 54.5 前回 54.7
ユーロ圏消費者信頼感・速報値(8月)23:00
予想 -15 前回 -15
【カナダ】
小売売上高(6月)21:30
予想 24.5% 前回 18.7%(前月比)
予想 14.8% 前回 10.6%(自動車除く・前月比)
【米国】
中古住宅販売件数(7月)23:00
予想 540万件 前回 472万件
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執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員