インドが大型治療センターを開設、コロナの感染者数は過去最多更新
インドの保健省は5日、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が過去最多を記録し、首都ニューデリーに治療センターを開設したと発表した。
過去24時間の新規感染者数は2万5000人近く、新規死者は613人にのぼった。いずれも1月末に最初の感染者が確認されて以降、最多となった。インドの累計感染者数はこれで67万3000人となり、世界で3番目に感染者の多いロシアを追い抜く勢いとなっている。累計死者数は1万9268人。
デリー政府によると、インドで最大の施設となるサルダールパテルCOVIDケアセンターは5日の日曜日に一部が稼働し、1万床のうち2000床が利用可能になった。残りの8000床は8日の水曜日から使用される。
インドの内務大臣アミット・シャー氏とデリーの首相アービンド・ケジワル氏は開設に先立ってケアセンターを訪問。ツイッターに投稿されたメッセージでは、ケジワル氏はセンターを「世界最大の病院の中にある」と説明した。また、内務大臣は1万床の施設が「デリーの人々に大きな救済を提供するだろう」とツイートした。
インドルピー円は6月中旬に1.40円前後まで下落したが、その後は上昇基調となっており、足もとは1.44円を回復してきた。目先では、6月上旬につけた高値1.45円近辺を上抜けられるかが焦点となる。インドでは新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけ切れていないが、大型治療センターの開設で医療崩壊のリスクは遠のいたといえる。コロナのコントロールと経済再開を両立できれば、高値更新の可能性もあるだろう。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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