ダウ平均は一時７００ドル超下落 先行きへの期待感の一方で、ここから先は上値に慎重＝米国株概況

NY株式21日（NY時間16:23）
ダウ平均　　　23018.88（-631.56　-2.67%）
S&P500　　　　2736.56（-86.60　-3.07%）
ナスダック　　　8263.23（-297.50　-3.48%）
CME日経平均先物　19115（大証終比：-205　-1.08%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅続落。一時７００ドル超下落する場面も見られた。前日の原油暴落や決算発表を行っている企業の見通しへの言及が警戒感を高めているようだ。企業決算については、通期の具体的な見通しを示せない企業が多いが、それに関する発言はネガティブな内容も多く見受けられる。

　米株式市場は、ＦＲＢの無制限緩和やトランプ大統領の大胆な経済対策で、Ｖ字回復への期待から、２月以降の急落の半値を戻していたが、ここに来て、実際の影響を確認したい雰囲気も出ているようだ。先行きに対する信頼感はなお維持しているものの、ここから先は上値に慎重にならざるを得ないといった雰囲気も強いものと思われる。

　原油については、５月限はきょうが最終売買日だが、プラス圏に戻している。しかし、明日から中心限月となる６月限が今度は６ドル台まで一時急落した。

　幅広い銘柄に売りが広がる中、銀行株や産業株、そして、ＩＴ・ハイテク株が下げをリード。

　ダウ採用銘柄は２９銘柄が下落。メルクやボーイング、インテルが下落しているほか、キャタピラー、シスコシステムズ、レイセオン、そして、決算を発表したＩＢＭも下げた。一方、決算を受けてトラベラーズは横ばい。

　ＩＢＭは１－３月期決算を発表しており、１株営業利益は予想を上回ったものの、売上高は減収となり予想を下回った。

　ナスダックも下落。主力のＩＴ・ハイテク株は揃って下落。テスラやＡＭＤ、エヌビディアが下落。ネットフリックスも終盤に下げに転じた。

　植物由来の代替肉を手掛けるビヨンド・ミートが上昇。スターバックスとの提携を通じて中国市場に参入すると発表した。

ビヨンド・ミート　84.96（+5.84　+7.38%）

アルファベット（C）　1216.34（-50.27　-3.97%）
フェイスブック　170.80（-7.44　-4.17%）
ネットフリックス　433.83（-3.66　-0.84%）
テスラ　686.72（-59.64　-7.99%）
アマゾン　2328.12（-65.49　-2.74%）
エヌビディア　269.51（-17.54　-6.11%）
ツイッター　25.75（-1.26　-4.66%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　149.68（-1.99　-1.31%）
Ｐ＆Ｇ　119.68（-0.92　-0.76%）
ダウ・インク　30.88（-0.65　-2.06%）
ボーイング　136.33（-7.28　-5.07%）　
キャタピラー　 109.85（-4.75　-4.14%）　
レイセオン　 62.65（-2.33　-3.59%）　
ビザ　160.53（-3.69　-2.25%）　
ナイキ　85.20（-2.70　-3.07%）
ウォルグリーン　42.69（-0.18　-0.42%）　
３Ｍ　141.63（-2.04　-1.42%）　
エクソンモビル　 40.96（-0.22　-0.53%）　
シェブロン　81.64（-1.93　-2.31%）　
コカコーラ　45.38（-1.15　-2.47%）　
ディズニー　100.54（-1.72　-1.68%）　
マクドナルド　177.58（-4.07　-2.24%）　
ウォルマート　129.21（-0.64　-0.49%）
ホームデポ　200.61（-5.44　-2.64%）
JPモルガン　89.05（-2.66　-2.90%）
トラベラーズ　 101.78（0.00　0.00%）
ゴールドマン　 173.81（-6.59　-3.65%）
アメックス　81.52（-2.49　-2.96%）　
ユナイテッドヘルス　274.19（-7.95　-2.82%）
ＩＢＭ　116.76（-3.65　-3.03%）
アップル　 268.37（-8.56　-3.09%）
ベライゾン　56.82（-1.31　-2.25%）
マイクロソフト　 167.82（-7.24　-4.14%）
インテル　56.36（-2.82　-4.77%）
ファイザー　35.62（-0.46　-1.27%）
メルク　78.56（-4.54　-5.46%）
シスコシステムズ　40.55（-1.99　-4.68%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美