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米FRB緊急利下げを実施、量的緩和を再開

見通し 

米FRB緊急利下げを実施、量的緩和を再開
実質ゼロ金利に、QEは7000億ドル規模

NZも緊急利下げを実施

米国週末に国家非常事態宣言
週末は一気のドル買いダウは2000ドル近く上昇

【東京市場】株が大荒れ

 昨日ダウ平均が史上最大の下げ幅を更新する2352.60ドル安を記録した株式市場。東京市場に入っても株安の動きが続き、アジア各国の株式が午前中軒並みサーキットブレイカーにかかるなどの動き。ダウ平均先物時間外取引も昨日の下げからさらに大幅安となり700ドル超の下げに。日経平均も1800円超の下げとなるなど、世界的な株安の進行が強まった。
 こうした中ドル円は頭の重い展開が見られ、午前中は104円51銭を付ける動き。ただ、朝からの値動きとしてはそれほど大きなものではなく、株式市場に比べて、為替市場は落ち着いた動き。

 午後に入ると株式市場がいったん大きく自律反発。ダウ平均が安値から1400ドル超の上昇で700ドル高に、日経平均も安値から1400円以上買い戻され、18100円台を回復する場面が見られた。
 日銀が予定外の資金供給オペを行うなど、緩和姿勢を強化したことなども買い材料となった。

 この動きを受けてドル円は大きく上昇し、昨日のNY市場に続いて106円台を回復する動き。しかし、株が買い戻し一服後再び下げ、日経平均が戻り高値から700円超の下げとなる中で、105円台半ばに。

【ロンドン市場】米株先大幅高

 東京午後の流れが継続され、株高の動き。
特に米株先物時間外の上げが目立ち、S&P先物時間外が上方向にサーキットブレイカー。
この動きを受けてドル円は上をトライ、106円台
日銀が来週にも緩和の見通しが報じられ、ドル円、クロス円の支えとなったほか
中国人民銀が一部銀行を対象に預金準備率引き下げを発表。ノルウェー中銀が緊急利下げを発表。など
各国中銀の積極的な対応が目立つ中で
リスク懸念が落ち着くとの期待感が広がった、

【NY市場】ドル円108円台に

 東京午後からの流れがさらに強まり、ドル買い円売りに。
ペロシ下院議長(民主党)が、トランプ政権と感染の緊急事態への支援策で合意に近づいていると発言。
さらにムニューシン米財務長官がTVインタビューで、
トランプ大統領は大型の景気対策に取り組んでいると発言したことなどが支えに。
ダウが2000ドル近くの急騰を見せたこともドル円の買いにつながっている。
月曜日のG7緊急テレビ会合の情報も期待感につながっている。
さらにNY市場夕方に入ってトランプ大統領が国家非常事態を正式に宣言。
500億ドル規模のコロナ対策の支出を行うとの発表に
ドル円はしっかり。

【週末】米国が緊急利下げ、量的緩和再開

米国が1.00%の緊急利下げを発表、その前にはNZが0.75%の緊急利下げを発表。
米国は計7000億ドル規模の量的緩和も発表。
火・水とFOMCを控える中での異例な対応。

【本日の見通し】週末に一気に状況が変化

 週末に一気に状況が変化。株などの動きを確認する展開となる。
今週も相当荒っぽい動きが見込まれるだけに要注意。
先週末は一気のドル買いが進行。
緊急利下げにいったん下げて始まったが
株式市場が好感すればこの下げ分は戻す可能性も高い。
ただ、上昇がいまいちとなると失望感からここからさらに下げるだけに
大きな動きが見込まれるところ。

【本日の戦略】無理をせず

 無理をせずの流れ
一時に比べると上方向の期待が強いが先週末に一気に上昇しすぎた感があり
かなり不安定な状況に
週末の米国の緊急利下げが加わったことで相当に神経質な展開に
無理をせずが一番で流れを見極める展開。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《3/13 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.64  1.1185  117.04
高値  108.50  1.1221  120.32
安値  104.51  1.1055  116.89
終値  107.62  1.1107  119.46
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/13 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  17431.05 -1128.58
DOW   23185.62 +1985.00
S&P    2711.02 +230.38
Nasdaq  7874.88 +673.07
FTSE   5366.11 +128.63
DAX   9232.08 +70.95
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/13 金曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=31.73(+0.23 +0.73%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1516.70(-73.60 -4.63%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/13 金曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
第3次産業活動指数(1月)13:30
結果 0.8%
予想 0.0% 前回 -0.3%(-0.2%から修正)(前月比)

【ユーロ圏】
消費者物価指数(確報)(2月)16:00
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)

調和消費者物価指数(確報)(2月)16:00
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.6%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)

【米国】
輸入物価指数(2月)21:30
結果 -0.5%
予想 -1.0% 前回 0.0%(前月比)
結果 -1.2%
予想 -1.5% 前回 0.3%(前年比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(3月)23:00
結果 95.9
予想 95.0 前回 101.0

【カナダ】
カナダ中銀政策金利 14日3:10
結果 0.75%
予想 N/A 前回 1.25%

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/13 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*麻生財務相
米株、上下1000ドル単位で動いている。
ボラティリティが激しい。
景気の気の部分、上下している要因の一つ。
株価の下落でも企業の本質は変わらない。
海外の大きな動きにつられている。
予算成立を今月末に控え、きっちりと予算を上げる
株や為替の動きをコメントすることはない
ある面、為替市場は安定している。注意深く見ていきます。

*武内財務官
G7では新型コロナウイルスの影響への取り組みで協調を確認
感染抑制が一番大事
必要な対応を講じていく。
より一層の緊張感をもって市場動向を注視
市場介入の可能性についてはコメントしない。
市場全体は非常に神経質な動き。この認識に変わりはない。
G7はこれまで密接に協議
G7代理会合は、きちんと連携をしていることを示すために発表した。
各国それぞれの取り組みを情報共有
現在の状況でフェイストゥフェイスの国際会議は難しい
債券市場動向について、動き背景にはいろいろ要因がある
市場の資金はキャッシュの方に向かっている。

*日銀 
今後も市場動向踏まえ必要に応じ追加的な長期国債買入れ実施。
国債供給のための国債現先オペ実施。
レポ市場の国債需給過度な引き締まり抑制、安定確保へ一時措置。

*日経 
日銀、社債など購入拡大へ、大企業にも安全網。

【中国】
*李首相
新型コロナウイルスの感染者の入国を阻止するために一段の措置を講じる。

*中国、預金準備率引き下げ、一部の銀行が対象。

【新型コロナウイルス関連】
*ディズニー、フロリダとパリも休業へ。

*トルドー加首相の夫人コロナウイルスの陽性反応
トルドー首相は、症状が出ておらず健康。自宅で14日間の自主的隔離を行う。

*国連本部を訪れていたフィリピン国連代表部の外交官の一人が感染。

*月曜日にG7が緊急テレビ会議へ

【ノルウェー】
*ノルウェー中銀
政策金利を1.00%に引き下げ、従来1.50%
カウンタシクリカル・バッファーも引き下げ。
流動性を供給。
決定は全会一致。
今後の追加利下げの可能性も示唆。
(通常の会合が来週19日に予定されていた)

【ユーロ圏】
*レーンECB専務理事兼主任エコノミスト
政策担当者にとってコロナショックのインパクトを和らげる目的は明確。
金融政策はウイルスとの闘いに重要な役割を果たす。
基本シナリオには一時的に遅れがでるだろう。
必要であれば、将来の利下げの選択肢を保持する。

*フォンデアライエンEU委員長
EUは新型コロナウイルスによるショックに耐えうる。
EUには決断、協調、統合が必要とされている。
ウイルス感染と止めることできないが、拡大を抑制することが重要。

*ショルツ独財務相
ラガルドECB総裁が財政政策を要求したことは正しい。
われわれは多くの方策を今日示した。

【英国】
*英中銀議事録
英経済は今後数か月にわたって活動が弱まるとみている。
新型ウイルス、需要に対するかなりの悪影響が想定される。
英中銀は今後、新型ウイルスが与える影響について精査する。
中小企業向け融資が特に重要と判断した。
多くの手段による追加緩和の用意がある。
追加利下げ、TFSMEの増額、資産購入拡大など。

【米国】
*トランプ米大統領
年末までの給与税カットの承認を議会に要求する。

*トランプ大統領
国家非常事態を宣言。
ウイルス感染で新たな行動を取る
渡航規制は無数の命を救う。
非常事態宣言で500億ドルの資金にアクセス可能となる。
病院に対して緊急行動を要請。

*トランプ大統領
非常事態を宣言
連邦政府はすべての学生ローンの金利を放棄。
備蓄のために石油の大量購入を検討。

*ムニューシン米財務長官
第2イニングの財政刺激策を策定中、新型コロナウイルス対応で。
第1イニングは、先日の8億ドル規模のコロナ法案。
市場は秩序立ってきている。
長期投資家にとっては素晴らしい投資機会だ。
新型ウイルスは短期的な問題だ。
欧州の各政府の新型コロナウイルス対策を賞賛。

【カナダ】
*ポロズ・カナダ中銀総裁
利下げは消費者の信頼感を支援。
経済支援のために何でもする用意。
原油価格下落は持続の可能性を示唆。
原油価格は追加利下げの検討事項。
危機は一時的と確信するが、長引く可能性。
-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注(1月)8:50
予想 -0.5% 前回 -12.5%(前月比)
予想 -0.5% 前回 -3.5%(前年比)

【英国】
ライトムーブ住宅価格(3月)9:01
予想 N/A 前回 0.8%(前月比)
予想 N/A 前回 2.9%(前年比)

【中国】
鉱工業生産(2月)11:00
予想 -3.0% 前回 N/A(年初来・前年比)

小売売上高(2月)11:00
予想 -3.2% 前回 N/A(年初来・前年比)

【インド】
卸売物価指数(2月)15:30
予想 2.28% 前回 3.10%(前年比)

【米国】
NY連銀製造業景気指数(3月)21:30
予想 5.1 前回 12.9

対米証券投資(1月)17日5:00
予想 N/A 前回 856億ドル

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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