政府・自治体が非常事態宣言「東京・札幌封鎖寸止め!」 厳戒態勢の2週間 相場急落 今後、世界に何が起こるのか? 【2020年3月2日~6日の日経平均株価見通し】+経済指標+IPO情報
東京五輪開催に向け、これから何が起こり、どうなるのか?
新型コロナのパンデミックに対する厳戒態勢が敷かれる中、世界の株式市場は「経済への影響必至」との判断や恐怖から、急落しています。
投資は相対化が大切ですので「急落そのものを商材に大騒ぎしている存在⇒メディア」「急落で実損が発生している存在⇒投資家、企業」「急落で大儲けしている存在⇒投資家」など、それぞれの立場の利害で総合的に見たいですね。
パニックにならずに、「今後、何が起こるのか」を今、起こっていることから多角的に検討しておきましょう。
まず、政府主導で「出歩くな、集うな」と強く訴えていることからただ事ならざる事態がこの2週間に起こりえると思います。
名目は新型コロナのパンデミックを阻止することとなっていますが、本質的な事柄は別物で、隠されていることが多いものです。そこで「まさか」ということも含めて、考えられる事態を以下に列記しました。
①米国がイラクでソレイマニ軍事司令官をピンポイントで掃討したケースのパート2としてアジア圏でターゲット攻撃が予定されている可能性はないのか?
②トランプ大統領の新サプライチェーン構築が始動していることから、中国共産党体制が大きく変化する予兆があるのではないか? それに伴う何らかの動きへの警戒があるのではないか?
③米中対立のさなか、同盟国の日本に対するダメージを企画する存在が意識されているのか?(例/東京五輪開催を妨害するなど)
④習近平主席の国賓招致に関する動きとしての新型コロナ騒動?
⑤株価下落によるターゲット国への経済破綻誘発?
いずれもあり得ると思います。
①はソレイマニ軍事司令官をピンポイントで掃討し、大きな抵抗勢力の力をそいだ点で、紛争回避として効果的でした。かつてロシアはクリミア半島を電磁的能力無力化⇒フェイクニュース流布⇒ロシア軍投入⇒静かに制圧という手法で統合しましたが、大きな犠牲を払わずにターゲット国を制圧する「現代版の紛争解決法」が実行される可能性です。
②はトランプ大統領がインドと互恵関係を結ぶべく訪印している点で新サプライチェーン構築に動いていることがエビデンスです。海航集団など体制側と目されていた大企業の倒産が相次ぐ中国において、広州市・深圳市の市民の資産が軍の統治下におかれた点に注目です。
その一環で報復として新型コロナをとらえると③。「中国が発生源ではない」とする中国有数の研究所の見解が出されていることから某国の「チャイナファイル」作戦の一環という見立てができるかもしれません。④、⑤もその一環とみることができるのではないかと思います。
政府がなぜ「この2週間、特に最初週末が重要」と言っているのか? パンデミック阻止以外の要素はないのか投資家として考えたいですね。
3月13日のメジャーSQも考慮すべきで、これであらかじめ手当てできている投資家は大儲けも可能です。投資には誰が大儲けし、誰が損するのか立場を変えて考える視点が必要でしょう。
【日経平均株価の下値めど】
2日始まり(2日新甫=市場波乱が多い月というアノマリー)、決算月要素も意識されます。
ロスカット、強制決済などが一巡したかも要点検ですね。
現在のBPS値20700円も下値支持として意識ですが、
海外市場の下落やドル安円高の動きも強烈なので、それが続けば
2019年8月6日20110.76円では止まれない可能性があり、さらに下となると225社の純資産額からPBR1倍水準19500円となります。今週はそれを織り込んで、20033円あたりで止まれる可能性を想定したいと思います。
この先、イタリア経済の厳しさからユーロ円の動向にも注意が必要ですし、韓国経済もぐらついていますので、よほどの大リスクが顕在化すれば、今週という時間縛りを考慮しない今年の安値はもう少し下になる可能性があります(参考値2018年12月26日18948.58円)。
【今週の上値めど】
外気温が20°を超えてくればいったんはウイルスへの罹患率も収まり、気温上昇が本格的になる4月には相当落ち着くとみられます。現在、黄砂の動向、春一番の強風などのコロナの影響を気にしており、なお下落圧力が強いでしょう。
今週はまだ下値模索の時期なので、下げが収まってプラスになっても油断はできません。しかし、下げの勢いが強烈なだけに、いったん投資マインドが正気に戻り、リバウンドという場面も期待でき、3月第一週という時間縛りを度外視すると22000円水準までは戻れると見ます。
外部環境次第ですが、今週の上値めどは窓開け下げ入り口の21980円挑戦とします。疑心暗鬼が強いので戻しては下げでリバウンド高値での滞留時間は短い可能性があります。
<追記 29日18:00安倍首相記者会見>
世界同時株安を阻止するためか、米国ではトランプ大統領がFRB金融政策に言及。議長パウエル氏も口頭で「利下げ用意がある」と発言。
また、わが国では2月29日夕に安倍首相が新型コロナについての措置で初めての記者会見をしました。
急な措置への説明、株価下落に対する歯止めなどを目的としたものと思われます。
リンク3に安倍首相記者会見のフルバージョン動画を貼りました。会見終了後、さっそく「曖昧な部分がある」との感想意見も見受けられましたが、しないよりはマシだったと思います。
とはいえ、一斉休校、イベント中止要請などの措置と同時に記者会見しなかった理由は何だろうと私は思いました。おそらく、この度、タリバンとの和平交渉が首尾よく整い、今後は全力を米中問題に集中できる体制が整いつつある米側に配慮したものと想像します。
日米両トップのそろい踏み行動から2日月曜日の株価は急反発する可能性が出てきたと思います。
が、仮に急反発してもそれが長続きするためには株価は先見性指標ですから、経済が改善する具体的な取り組みが明確に打ち出される必要があるでしょう。
FOMCの利下げを織り込む過程で為替が安定推移し、アビガン関連銘柄の急騰などで、株式市場の雰囲気が改善してくればSQや期末に向け、踏み上げ傾向も出てくるでしょう。
ところで安倍政権が株価に危機感を感じている姿勢をより明確に示すには、10分程度でも取引所に足を運ぶような絵が欲しいですね。
<追記2 2020年3月1日AM10:24>
首相や北海道知事の決断の背景には東京五輪開催を実現させるため、「東京封鎖阻止」「札幌封鎖阻止」の目的があったようです。新型コロナのパンデミックを今、徹底的に封じ込めて東京・札幌の五輪開催地が最悪「封鎖」の憂き目にあわないために先手を打ったようです。
仮にそうだとすると、「大都市封鎖」の経済ダメージと「二週間活動休止」では後者選択もうなずけますね。
【経済指標など】
●3月2日(月)
◇国内
14:00 2月自動車販売台数(前年比) 前回-11.1%
◇海外
10:45 中国 2月財新メディア製造業PMI 前回 51.1
18:00 ユーロ圏 2月製造業PMI 前回 49.1
23:45 米 2月製造業PMI 前回 50.8
0:00 米 2月 ISM製造業景況指数 前回 50.9
●3月3日(火)
◇国内
8:50 2月マネタリーベース(前年比) 前回 2.9%
14:00 2月 消費者態度指数 前回 39.1
4491 Jス コンピューターマネージメント (3月11日上場/条件決定3月3日/仮条件2630-2750円 /ブックビルディング2月25日~3月2日)
◇海外
19:00 ユーロ圏 1月 失業率 前回 7.4%
19:00 ユーロ圏 2月消費者物価指数(前年比) 前回 1.4%
0:00 米 3月 IBD/TIPP景気楽観指数 前回 59.8
●3月4日(水)
◇国内
6231 東2 木村工機 (3月13日上場/条件決定3月4日/仮条件2300-2400円 /ブックビルディング期間2月26日~3月3日 )
7089 東マ フォースタートアップス(3月13日上場/条件決定3月4日 仮条件:1700-1770円/ブックビルディング期間2月26日~3月3日 )
◇海外
9:30 香港 2月購買部景気指数 前回 46.8
10:45 中国 2月財新メディア非製造業PMI 前回51.8
18:00 ユーロ圏 2月総合PMI 前回 51.6
21:00 米 2/28 MBA住宅ローン申請指数(前週比)前回1.5%
22:15 米 2月ADP雇用統計 前回 291千人
23:45 米 2月非製造業PMI 前回 49.4
23:45 米 2月総合PMI 前回 49.6
0:00 米 2月 ISM非製造業景況指数[総合] 前回 55.5
4:00 米国 米地区連銀経済報告[ベージュブック]
●3月5日(木)
◇国内
7090 東マ リグア (3月13日上場/仮条件1850-1950円/ブックビルディング2月27日~3月4日 決定3月5日)
7687 東マ ミクリード (3月16日上場/仮条件790-890円/ブックビルディング2月27日~3月4日 決定3月5日)
◇海外
22:30 米 2/29 新規失業保険申請件数 前回21.9万件
0:00 米 1月耐久財受注(前月比) 前回 -0.2%
0:00 米 1月製造業受注指数(前月比) 前回 1.8%
●3月6日(金)
◇国内
1月景気先行指数(速報値)
1月景気一致指数(速報値)
7688 Jス ミアヘルサ(3月17日上場/ 条件決定3月6日2030-2330円ブックビルディング期間2月28日~3月5日 )
7091 東マ リビングプラットフォーム (3月17日上場/ 条件決定3月6日3530-3900円 ブックビルディング期間2月28日~3月5日)
◇海外
米 1月貿易収支
米1月卸売在庫
米2月非農業部門雇用者数変化
【先週株価のおさらい】
●2月25日(火)
寄付22,949.37
高値22,950.23 ・・・この週の高値
安値22,335.21
終値22,605.41
●2月26日(水)
寄付22,374.14
高値22,456.55
安値22,127.42
終値 22,426.19
●2月27日(木)
寄付22,255.83
高値22,272.26
安値21,844.29
終値21,948.23
●2月28日(金)
寄付21,518.01
高値21,528.13
安値20,916.4 ・・・この週の安値
終値21,142.96
※この週の期中平均 21933.13
【先週の予測検証】
さて、先週金曜日終値は23,386.74でした。
2月25日~2月28日の日経平均の見通しですが、先週の流れを受け
23275.35円~23488.98円
上振れした場合23880円あたり
下振れした場合22886.08円あたり(よほどのリスクオフ相場になった場合、当面の下値めどは22236.42あたり)
とします。
個人投資家向け経済情報、資産運用に強いエコノミスト。日本IRプランナーズ協会/理事長、日本チャート分析家協会JCAA、(社)くらしとしごと生活者フォーラム代表。CFP、一級FP技能士(国家資格)早稲田大学大学院フアイナンス研究科卒(専門職MBA)