10%の対中追加関税でドル売り加速 FRBの追加緩和期待が再び高まる=NY為替
午後になってNY為替市場はドル売りの動きを加速させており、ドル円は107.35円近辺まで下げ幅を拡大している。トランプ大統領が9月1日から一部の中国製品に10%の関税を課すと突如発表した。まだ関税をかけていない残りの3000億ドル分の中国からの輸入品に10%の関税を課すとしている。
この動きに市場はリスク回避の動きを強めているが、同時に前日のFOMCを受け後退してたFRBの追加緩和期待が再び高まっており、ドル売りを呼び込んでいるようだ。米国債市場で米政策金利に敏感な2年債利回りは1.7%を割り込んでいる。
目先のドル円の下値サポートは7月に強いサポートとなっていた107円台前半が意識される。
USD/JPY 107.36
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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