バイオジェンが上昇 決算好調で買い戻し＝米国株個別

　バイオジェンが上昇。４－６月期決算を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。また、通期見通しも利益、売上高とも上方修正している。研究開発費を抑えたことが好業績に繋がったようだが、これは３月にアルツハイマーの新薬の最終段階の臨床試験を中止したことに伴うもの。アルツハイマーの新薬は市場の期待も高かっただけに、中止の発表後に株価は急落していた。

　今回は研究開発費の抑制が奏功したが、あくまで一時的なもので、現状からは長期的な株価浮上は期待しにくいとの声も聞かれる。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：9.15ドル（予想:7.53ドル）
・売上高：36.2億ドル（予想：34.8億ドル）
　　テクフィデラ：11.5億ドル（予想：11億ドル）
　　アボネックス：4.38億ドル（予想：4.33億ドル）
　　プレグリディ：1.17億ドル（予想：1.10億ドル）
　　タイサブリ：4.75億ドル（予想：4.59億ドル）
　　スピンラザ：4.88億ドル（予想：5.3億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：31.50～32.30ドル（従来：28～29億ドル（予想：29.6ドル）
・売上高：140～142億ドル（従来：136～138億ドル）（予想:139.5億ドル）

（NY時間10:29）
バイオジェン　244.48（+12.00　+5.16%）

minkabu PRESS編集部　野沢卓美