ネットフリックス下落 冴えない見通しもアナリストからは評価＝米国株個別

　ネットフリックスが下落。前日引け後に１－３月期の決算を発表しており、１株利益が予想を上回ったほか、会員数も予想以上の増加となった。しかし、４－６月期の利益や会員数の伸びの見通しが予想を大きく下回ったことから、決算発表直後は、前日の時間外で株価は大きく下落していた。

　ただ、売りが一巡すると買い戻しが急速に入りプラスに転じる場面も見られた。市場では１－３月期決算での価格決定力や利益率改善に次第に評価が集まり見直し買いに繋がった模様。第１四半期の会員数の増加は全世界で９６０万件に及ぶ。

　今回の決算を受けてアナリストからは、２０１９年の会員数の増加を従来の２９００万件から３０００万件に上方修正する動きも見られている。強いコンテンツ制作力が下期も業績に寄与するという。

　同社は声明で「料金引き上げが会員数の増加を抑制するものの、（ディズニー＋など）新たな競合が同社の成長を鈍化させるない」と述べていた。

（１－３月・第１四半期）
・1株利益：0.76ドル（予想:0.58ドル）
・売上高：45.2億ドル（予想：45億ドル）
・米会員数：+174万件（予想：+161万件）
・海外会員数：+786万件（予想：+733万件）

（４－６月・第２四半期見通し）
・1株利益：0.55ドル（予想:0.99ドル）
・売上高：49.3億ドル（予想：49.5億ドル）
・米会員数：+30万件（予想：+61.7万件）
・海外会員数：+470万件（予想：+547万件）

（NY時間10:38）
ネットフリックス　357.38（-2.08　-0.58%）

minkabu PRESS編集部　野沢卓美