IBM下落 レッド・ハット効果に不満=米国株個別
IBMが下落しておりダウ平均を圧迫している。前日引け後に1-3月期の決算を発表しており、営業利益は予想を上回ったものの、売上高が予想以上の減収となっており嫌気されている。特に成長分野と位置づけているクラウドやコグニティブ(IBM提唱のAIの新概念)の収益が前年から減少したことがネガティブな雰囲気を強めている模様。
市場からは減収は想定範囲内だったものの、クラウドに関して、昨年買収したレッド・ハットの効果への期待が高かっただけに、今回の決算は不満が大きいとの指摘も聞かれた。
(1-3月・第1四半期)
・1株営業利益:2.25ドル(予想:2.22ドル)
・売上高:182億ドル(予想:184億ドル)
クラウド・コグニティブ:50.4億ドル(前年:51.2億ドル)
グローバル企業:41.2億ドル(前年:41.1億ドル)
グローバル・テクノロジー:68.8億ドル(前年:74.2億ドル)
システム:13.3億ドル(前年:15億ドル)
・粗利益率:44.7%(予想:43.7%)
(通期見通し)
・1株営業利益:13.90ドル以上(予想:13.91ドル)
・フリーキャッシュフロー:120億ドル(予想:129億ドル)
(NY時間10:12)
IBM 139.96(-5.18 -3.60%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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