ユナイテッド・ヘルスが失速 底堅い決算も政治的不透明要因が重石に=ダウ採用銘柄
ユナイテッド・ヘルスが反落しておりダウ平均を圧迫。取引開始前に1-3月期決算を公表しており、1株利益、営業収益とも予想を上回った。通期の利益見通しも予想範囲内ではあるものの上方修正しており、底堅い決算を発表している。株価も寄り付きは高く始まったものの、買い一巡後は戻り売りに急速に押されており、下げに転じている。
アナリストからは、決算は想定通り底堅い内容ではあったものの、株価の回復が安定するかは疑問との声も出ている。米政府が薬価引き下げの方策として、製薬会社がPBM(薬剤給付管理会社)へ支払っているリベート分を患者に直接還元する提案がなされている。政治的な圧力が強まる中、底堅い決算は戻り待ちの売りを出す絶好のタイミングとなったようだ。投資家はその政治的圧力に対してPBMはどう対応するのか確認する必要があるとの指摘も聞かれる。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):3.73ドル(予想:3.60ドル)
・売上高:603.1億ドル(予想:597.6億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):14.50~14.75ドル(従来:14.40~14.70ドル)(予想:14.65ドル)
(NY時間10:45)
ユナイテッドヘルス 223.69(-6.51 -2.92%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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