カナダドルも売り強まる 利上げバイアスを尊重した文言は残した＝ＮＹ為替

　きょうはＥＣＢ理事会の結果を受けて景気の先行き不透明感が強まり市場はリスク回避の雰囲気を強める中、カナダドルも売りが強まっており、前日のカナダ中銀の金融政策委員会を受けての安値を更新している。カナダ円は８２円台に下落。
　
　前日のカナダ中銀の声明では「利上げの時期の不確実性が高まった」と言及し、利上げバイアスを後退させていた。これに関してきょう、カナダ中銀のパターソン副総裁の発言が伝わり、景気の弱さを確認する前にデータが更に必要と述べていたほか、経済の回り道はより長くなる可能性があるとも語った。

　また、利上げバイアスを削除するかどうかの議論に関しては、政策担当者は利上げバイアスはその場に留めた上で、経済の回り道はより長くなるという事実について協議し結局、利上げバイアスを尊重した文言は残したと語った。

　きょうの下げでカナダ円は２１日線を完全に下放れる展開が見られている。

USD/CAD　1.3458　CAD/JPY　82.92

minkabu PRESS編集部　野沢卓美