欧州リスク意識し振幅
忙しい人のサマリー
欧州リスク意識し振幅
ドル円は比較的しっかり。
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【東京市場】リスク警戒後退でやや円安優勢に
ドル円は112円10銭台から112円50銭手前まで上昇する流れを見せた。
前日のNY市場で111円台を一時付けるなど、円高が進行。米株の大幅安がリスク警戒を誘った形で、朝方は日経平均が300円超で始まり一時400円超まで下げるなど、東京株式市場も株安が広がる形で頭の重い展開に。
中国株も下げて始まったが、中国人民銀行、中国銀行保険監督管理委員会、中国証券監督管理委員会のトップが相次いでマーケットに対する支援発言を行うという口先介入が見られ、中国株が大きくプラス圏に反発。日経平均の下げ幅も縮まるなど、アジア全般に株安の調整が入る格好で、ドル円も112円50銭手前に。
ドル円での値幅は限定的も、クロス円は軒並みしっかり。ユーロ円は128円50銭割れから129円手前まで買いが入った。
【ロンドン市場】イタリアめぐる警戒感
欧州通貨が軟調地合い。
イタリアの予算問題が継続してリスク要因に。
対欧州委員会で強硬派のサルビーニ副首相が地方遊説を切り上げるなどイタリア政府も早急な対応を求められている。
ユーロは1.14台半ばまで一時値を落とす格好に。ユーロ円も128円台後半まで。
ドル円はもみ合いが続いている。序盤に112円50銭台まで上昇も続かず。
【NY市場】しっかり
ユーロの買い戻しが優勢となり、クロス円もしっかり。ユーロドルは一時1.1520近辺まで。
イタリア政府が財政赤字目標を2.1%まで修正との可能性が報じられたことや、欧州委員会のモスコビシ委員のイタリアの優先的な経済課題を理解発言などが好感された。
ポンドも買戻し。メイ首相がアイルランドの国境問題に関して打開のための要求を一つ取り下げとの報道がポンドの買い戻しを誘った。
ドル円は112円60銭台まで一時上昇。欧州通貨高円安に。
【本日の見通し】イタリア問題などを警戒もしっかり
イタリアの予算問題が継続して懸念されている。格下げの問題や、イタリア国債利回り上昇(国債価格の下落)などを含め
イタリア警戒の動きが広がる中で、ドル円、クロス円の積極的な上昇に慎重姿勢も。
もっとも、ユーロドルなどはともかく、その他の影響は限定的か。これまでの株安の流れが一服し、市場全体でドル買い円売りムードとなっており、
ドル円は上値期待の流れに。
レンジを確認しながら112円台後半を意識する展開か。
【本日の戦略】押し目買いの流れ
押し目買いの流れを期待。
ドル円は基本的にレンジ取引も下がったところでは買いが出そう。112円ちょうど近いところをじっと待ちたいところ。
デイトレは少し早めに買いに回るが112円台後半での売りが出ており小さく回転という印象。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません