ポンドは下げ渋る EU離脱交渉の不安感は常にそこにあるリスク=NY為替チェック
ポンドはロンドン時間に急速に下落していが、NY時間に入って買い戻しが優勢となっており、ポンドドルは1.32台を回復している。感謝祭に向けた調整ムードが続く中、為替市場はドル安が進んでおりポンドドルも買い戻されている格好。
ただ、ロンドン時間の急速な下げを見るとポンドが抱える不安定さを意識せざるを得ない。ロンドン時間の下げについては直接の材料はなかったようだが、EU離脱交渉の不安感は常にそこにあるリスクであろう。
EU離脱交渉に関しては、在留市民に関しては前進しているようだが、離脱に伴う負担金やアイルランドとの国境問題に進展が見られていない模様。
特に負担金に関してはお互い譲歩を迫っており、EU側は12月初旬までに具体的な金額を明示するよう求めている。12月14、15日に開催されるEU首脳会談までに合意できなければ、次の貿易交渉に協議が進展しない。
来週はハモンド財務相が予算案を議会に提出するが、何らかの動きが見られるか注目される。
GBP/USD 1.3212 GBP/JPY 148.04 EUR/GBP 0.8934
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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