人民元と豪ドルが軟化、中国支援策受け米中協議への楽観的見方が後退
人民元と豪ドルが軟化、中国支援策受け米中協議への楽観的見方が後退
中国がさらなる支援策を発表したことで、皮肉なことに米中協議への楽観的な見方が後退。豪ドルと人民元が軟化している。
中国政府は預金準備率と7日物リバースレポ金利の引き下げを発表したほか、外部ショックに対抗するための緊急対策を準備すると明かした。これは米中摩擦激化による景気・株価を下支えするための措置。裏を返せば米中協議が決裂しても問題ないということだ。中国は米国に誠意を求め、トランプは中国と貿易しなくても「何も失うものはない」としており、米中貿易摩擦解決には多大な時間と労力を要するとの見方が広がっている。
米中交渉開始報道で豪ドル円は一時93.30円台に上昇したが、中国政策発表受け92.70円台に軟化。豪ドルは対ドルでは下げに転じている。オフショア人民元は対ドルで0.3%近く上昇したが下げに転じている。香港株と上海株は上げ幅を縮小。

執筆者 : MINKABU PRESS
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