日銀「ハト派」据え置き受けドル円143.90円にまで上昇、目標達成時期を1年先送り
日銀「ハト派」据え置き受けドル円143.90円にまで上昇、目標達成時期を1年先送り
きょうの日銀は市場が想定していたよりもハト派だった。日銀会合後は円売り、ドル円は143円ちょうど付近から一時143.90円付近まで上昇した。金融市場の混乱を避けるためトランプ氏が発言に慎重になっていることから米国資産に資金が回帰、ドルが買い戻されていることもあり、このあと15時半からの植田日銀総裁の会見がハト派な内容であればドル円はさらに上昇する可能性がある。
きょう公表された日銀展望リポートでは2%の目標達成時期が1年先送りされた。基調的な物価上昇率が物価安定目標とおおむね整合的な水準で推移する時期について、前回1月時点では「24年度に2%台後半、25年度2%台半ば、26年度に概ね2%程度と予想」だったが、今回は「25年度に2%台前半、26年度1%台後半、27年度に2%程度と予想」と記載。1年先送りされた。また、25年度のGDP見通しと物価見通しを下方修正し、経済物価見通しは25年度と26年度は下振れリスクの方大きいとしている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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