ダウ平均は上昇も、IT・ハイテク株への売り強まり、ナスダックは大幅安=米国株序盤
NY株式26日(NY時間10:59)(日本時間23:59)
ダウ平均 42766.99(+179.49 +0.42%)
ナスダック 18071.69(-200.17 -1.10%)
CME日経平均先物 37730(大証終比:-70 -0.19%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は上昇しているものの、IT・ハイテク株への売りが強まっており、ナスダックは大幅安となっている。特段の材料もなく3月期末が控える中、次の材料探しの雰囲気に変化はない。
前日発表の3月調査の米消費者信頼感指数は弱い内容となり、米消費者の収入、事業、雇用に関する見通しは12年ぶりの低水準に落ち込んでいた。全体も21年7月以来の低水準。しかし、米株式市場はネガティブな反応をさほど見せず、小幅高で終えていた。
景況感などのソフトデータは先行きの不透明感を示す内容が相次いでいるものの、小売売上高や生産、米雇用統計などのハードデータは米経済の底堅さを示している。エコノミストからは、「センチメントは先行き不透明感を示唆しているものの、景気後退が目前に迫っていることを意味するわけではない」との見解も聞かれる。「ソフトデータはひどい状況だが、行動は言葉よりも雄弁に語っており、ハードデータを見ると、ソフトデータで示されているほどの崩壊は起きていない」と語っている。
ゲームソフト販売のゲームストップ<GME>が大幅高。同社の取締役会がビットコインを保有資産に加える計画を承認したことで動意づいている。
ディスカウントストアのダラー・ツリー<DLTR>が上昇。同社のファミリー・ダラー事業を投資会社に10億ドルで売却することで合意に達した。
生物工学的人体組織などを手掛けるヒューマサイト<HUMA>が大幅安。1株2ドルで2500万株の新株発行増資を発表したことが嫌気されている。前日終値から約30%のディスカウントとなる。
がん治療薬開発のイミュノーム<IMNM>が上昇。最高技術責任者(CTO)のツァイ氏が同社株を購入した。
特殊化学のアシュランド<ASH>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社株は今年に入って20%下落しているが、投資家に良い投資機会を提供していると指摘。
ゲームストップ<GME> 29.39(+3.99 +15.71%)
ダラー・ツリー<DLTR> 72.68(+5.54 +8.25%)
ヒューマサイト<HUMA> 2.01(-0.87 -30.26%)
イミュノメ<IMNM> 7.31(+0.36 +5.11%)
アシュランド<ASH> 60.36(+3.43 +6.02%)
アップル<AAPL> 223.66(-0.09 -0.04%)
マイクロソフト<MSFT> 394.44(-0.72 -0.18%)
アマゾン<AMZN> 202.69(-3.02 -1.47%)
アルファベットC<GOOG> 170.39(-2.40 -1.39%)
テスラ<TSLA> 276.84(-11.30 -3.92%)
メタ<META> 617.43(-8.88 -1.42%)
AMD<AMD> 111.24(-3.57 -3.11%)
エヌビディア<NVDA> 115.34(-5.35 -4.44%)
イーライリリー<LLY> 844.02(-8.33 -0.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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