東京株式(大引け)=74円安と続落、銀行株人気も上値抑えられる
21日の東京株式市場で日経平均株価は続落。銀行株などは人気化したものの、週末で買い手控え気分は強く、全体相場は下落した。
大引けの日経平均株価は前営業日19日に比べ74円82銭安の3万7677円06銭。プライム市場の売買高概算は26億6469万株。売買代金概算は5兆9909億円となった。値上がり銘柄数は757と全体の約46%、値下がり銘柄数は834、変わらずは46銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウが11ドル安と小幅に下落。また、為替も1ドル=148円台半ばに円高が進行した。これを受け、東京市場も値を下げてスタートした。ただ、下値には値頃感からの買いが流入したほか、為替が円安に振れたことも好感され売り一巡後はプラス圏に浮上し、前場は一時200円を超える上昇となり3万7900円台に乗せる場面があった。しかし、後場に入ると再び売りに押される展開となった。米株価指数先物が下落したほか、週末ということもあり、ポジション調整の売りも膨らみ、結局、日経平均株価は下落して取引を終えた。大手銀行株は人気化し、TOPIXは7日続伸と昨年7月下旬以来の水準に上昇した。
個別銘柄では、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が下落し、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が値を下げた。トヨタ自動車<7203>や三菱商事<8058>、日本郵船<9101>が軟調。リクルートホールディングス<6098>も安い。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が人気を集め上場来高値を更新したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が買われた。ゆうちょ銀行<7182>や第一三共<4568>がしっかり。ソニーグループ<6758>やディー・エヌ・エー<2432>、メルカリ<4385>が高い。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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