東京株式(大引け)=386円安、前週末の反動で売り優勢となり4万円台着地ならず
大納会となった30日の東京株式市場は利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は反落、前週末に回復した4万円大台を再び下回って取引を終えた。
大引けの日経平均株価は前営業日比386円62銭安の3万9894円54銭と反落した。プライム市場の売買高概算は16億2287万株、売買代金概算は3兆6011億円。値上がり銘柄数は639、対して値下がり銘柄数は954、変わらずは50銘柄だった。
きょうの東京市場はリスクオフの地合いで朝方こそ若干高く始まったが、その後は一貫して下値を探る展開となった。前週末の米国株市場では米長期金利の上昇を警戒する形でNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って下落した。これを嫌気して東京市場でも主力株に売りがかさんだ。日経平均は前週末に先物主導で700円強上昇し、週間では1日だけ安い日はあったものの、差し引き1500円以上水準を切り上げていたことで、利益確定の売りが出やすかった面もある。あすから東京市場は6日間連続で休場となり、年明けの1月2日から始まる米国株の動向を織り込むまでにタイムラグが生じる。そのため持ち高を軽くする動きが目立つ一方、買い向かう動きはまばらだった。ただ、中小型株の一角には買いが入り、上昇する銘柄も全体の4割近くに達した。売買代金は低調だった。
個別では、売買代金2位となったアドバンテスト<6857>やディスコ<6146>など半導体製造装置関連が安い。フジクラ<5803>が値を下げたほか、川崎重工業<7012>も売られた。日産自動車<7201>が下落、トヨタ自動車<7203>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>も下値を探った。リクルートホールディングス<6098>が売りに押され、セレス<3696>は急落し値下がり率トップに。アダストリア<2685>も大幅安、日本製鋼所<5631>の下げも目立った。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が頑強な値動き、野村マイクロ・サイエンス<6254>の戻り足の強さが目立つ。商船三井<9104>など海運大手も買いが優勢だった。イビデン<4062>が大きく水準を切り上げた。ウェザーニューズ<4825>、牧野フライス製作所<6135>が急騰、フィックスターズ<3687>も大幅高。ダブルスタンダード<3925>が値を飛ばし、ウエルシアホールディングス<3141>、マルマエ<6264>、クロス・マーケティンググループ<3675>なども高い。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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