続伸、過剰な警戒感薄れ買い戻しが続く=NY原油概況
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=76.84(+0.65 +0.85%)
ニューヨーク原油の期近は続伸。今月の金融市場の混乱を通過して主要な株式市場の推移が落ち着いたなかで、原油相場には買い戻しが続いた。中国や米国の経済に対する過剰な警戒感が薄れている。ただ、金融引き締めで米経済が曲がり角を迎えていると見られる反面、米金融当局者が9月の米利下げ開始に積極的ではなく、金融緩和開始が遅れて米経済が悪化に向かうリスクが上値を抑えた。グールズビー米シカゴ連銀総裁や、シュミッド米カンザスシティ連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁の発言が伝わったものの、利下げ開始にはまだ条件が整っていないとの認識を示しており、9月の利下げ開始を示唆しなかった。
時間外取引で9月限は売り買いが交錯したものの、通常取引開始を控えて買いが優勢となった。通常取引が始まると押し戻される場面はあった戻り歩調が続き、77.09ドルまで上げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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