ダウ平均は上昇 明日からのインフレ指標に注目が移る=米国株序盤
NY株式10日(NY時間12:10)(日本時間01:10)
ダウ平均 39394.06(+102.09 +0.26%)
ナスダック 18530.27(+100.98 +0.55%)
CME日経平均先物 42400(大証終比:+460 +1.09%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は上昇のほか、ナスダックもプラス圏での推移が続いている。本日もパウエルFRB議長が下院で議会証言を行っているが、事前原稿は前日の上院での証言とほぼ同様の内容となっており、市場も特段の反応は見せていない。
利下げは視野に入っているものの、データを確認したいとのこれまでの姿勢に変化はない。直近の経済指標に景気減速の兆候が見られていることから、市場ではもう少しハト派に傾斜するとの期待も出ていた。
市場はむしろ、明日の米消費者物価指数(CPI)や明後日の生産者物価指数(PPI)に注目が移っている模様。それらは利下げ見通しおいて重要な試金石になると見られている。「CPIが冷え込み、PPIも冷え込めば、9月利下げは織り込み済みとなる」との声も出ている。
IT・ハイテクが買われているほか、素材、ヘルスケアも上昇。一方、金融が下落している。
グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー<GT>が上昇。横浜ゴムが同社の産業用車両などに使われるオフロードタイヤ事業を少なくとも10億ドルで買収する方向で協議を進めている。
特殊メモリの設計開発を手掛けるスマート・グローバル<SGH>が決算を受け上昇。1株利益が予想を上回ったほか、予想を上回る第4四半期の見通しも示した。
くら寿司USA<KRUS>が決算を受け大幅安。1株損失が予想外の赤字となったほか、通期の売上高見通しを下方修正した。
マリン用品販売のマリンマックス<HZO>が大幅高。投資会社のアイランド・キャピタル社が同社の株主に対して、YMRS事業の株式を最大100%取得することを提案した。YMRS事業はヨット・マリーナ関連のサービス事業。
法務及びコンプライアンス関連のオンラインサービスを提供するリーガルズーム・ドット・コム<LZ>が大幅安。前日引け後にガイダンスを公表し、通期の売上高およびEBITDAの見通しを下方修正した。同社はまた、ワーニコフCEOの後退も発表。
グッドイヤー<GT> 11.12(+0.52 +4.89%)
くら寿司USA<KRUS> 52.13(-6.34 -10.84%)
スマート・グローバル<SGH> 27.53(+4.31 +18.54%)
マリンマックス<HZO> 33.58(+3.22 +10.59%)
リーガルズーム<LZ> 5.83(-2.03 -25.80%)
アップル<AAPL> 231.22(+2.54 +1.11%)
マイクロソフト<MSFT> 460.34(+0.80 +0.17%)
アマゾン<AMZN> 198.01(-1.34 -0.67%)
アルファベットC<GOOG> 191.50(+1.06 +0.56%)
テスラ<TSLA> 264.14(+1.81 +0.69%)
メタ<META> 535.48(+5.48 +1.03%)
AMD<AMD> 183.05(+5.95 +3.36%)
エヌビディア<NVDA> 134.54(+3.16 +2.40%)
イーライリリー<LLY> 943.82(+11.32 +1.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。