リスク警戒の動きが株安につながる=米国株序盤
リスク警戒の動きが株安につながる=米国株序盤
きょうのNY株式市場、ダウ平均は4日続落。一時大きく下げたが、その後安値から買いが出ている。ナスダックも下げているが、IT・ハイテク株の底堅さもあり、下げ幅を縮めている。前日比は、ダウ工業株30種平均が150.53ドル安の3万8496.57ドル、ナスダック総合指数が17.38安の1万7650.18。
世界的なリスク警戒の動きが株安につながった。フランスの政治情勢が警戒感を誘っている。欧州議会選挙で敗北したマクロン大統領は、1997年以来の下院解散を行い、6月30日に一回目の投票を迎える。欧州議会選挙で躍進した極右政党について、国政選挙では票が伸びないとの見通しからの動きと見られたが、最新世論調査の動向から極右国民戦線の第1党が確実視される状況となっており、中道右派との連携の可能性も見られる中で、極右の首相誕生が現実味を帯びてきたことが、リスク警戒の動きにつながった。フランスの代表的株価指数CAC40は一時3%を超える下げとなっている。
ダウ平均は30銘柄中25銘柄が下げている。下げが大きいのが、ダウ・インク、キャタピラー、ボーイング、3M、上昇が目立つのがセールスフォース。
GAFAなど新興ハイテクはまちまち、マスク氏への巨額報酬が報じられているテスラが一時約2%の下げ、エヌビディアがしっかり。
その他、決算が強かったソフトウェア会社アドビ、アナリストの買い推奨が支えとなたNANO核エネルギー(NNE)などがしっかり。米証券モネス・クリスピ・ハートが中立から売りに引き下げたデータドッグが軟調。
アドビ<ADBE> 525.75(+67.01 +14.61%)
データドッグ<DDOG> 115.90(-3.64 -3.05%)
NANO Nuclear Energy Inc<NNE> 8.07(+1.00 +14.21%)
テスラ<TSLA> 179.35(-3.12 -1.71%)
エヌビディア<NVDA> 130.79(+1.18 +0.91%)
ホームデポ<HD> 343.60(-4.28 -1.23%)
ボーイング<BA> 177.84(-2.87 -1.59%)
ダウ・インク<DOW> 54.85(-1.21 -2.16%)
セールスフォース<CRM> 232.26(+3.23 +1.41%)
キャタピラー<CAT> 319.91(-6.45 -1.98%)
3M<MMM> 100.21(-1.33 -1.31%)
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執筆者 : MINKABU PRESS
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