東京株式(大引け)=156円安、日銀決定会合前で買い手控え
13日の東京株式市場は朝方は買いが先行したが、その後は総じて売りに押される展開に。日経平均は前引け間際にマイナス圏に沈み、後場は更に下げ幅を広げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比156円24銭安の3万8720円47銭と続落。プライム市場の売買高概算は16億1802万株、売買代金概算は3兆9883億円。値上がり銘柄数は274、対して値下がり銘柄数は1340、変わらずは32銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米ハイテク株高を好感する形でリスク選好ムードのなかスタートしたが、その後は買いが手控えられ日経平均は下値を探る展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが取引終盤に小幅マイナス圏に沈んだものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は終始強調展開で大幅続伸、連日最高値更新となった。この日の朝方に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回り、米長期金利の低下を背景に強気優勢の地合いだった。ただ、取引終盤は注目されたFOMCで年内の利下げ見通しが従来の3回から1回に減少したことで、値を下げる銘柄も相次いだ。東京市場では、あすの日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。値下がり銘柄数は1300を上回りプライム上場企業の8割強の銘柄が下落。また、全体売買代金は増勢ながらも4兆円には届かず、5営業日連続で3兆円台が続いている。
個別では、東京エレクトロン<8035>が朝高後に軟化し下値を探る展開となったほか、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも安い。東京電力ホールディングス<9501>が下落、任天堂<7974>も水準を切り下げた。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社も値を下げた。FPパートナー<7388>は連日のストップ安、ジェイテックコーポレーション<3446>も大幅安。M&A総研ホールディングス<9552>の下げも目立った。
半面、ディスコ<6146>が商いを伴い高く、売買代金トップのレーザーテック<6920>も売り買いを交錯させたがプラス圏で引けた。ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢、三菱重工業<7011>も上昇した。ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>も活況高。ANYCOLOR<5032>がストップ高を演じ、ミガロホールディングス<5535>、シーアールイー<3458>も大幅高。巴工業<6309>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>なども値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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