円全面高、実質賃金改善で3月マイナス金利解除観測一段と高まる このあと「ハト派」中川委員の講演
円全面高、実質賃金改善で3月マイナス金利解除観測一段と高まる このあと「ハト派」中川委員の講演
円が全面高。ドル円は148.80円台まで下落し、2月8日以来およそ1カ月ぶり安値をつけている。
きょう発表された1月の実質賃金は13カ月ぶり水準に改善、現金給与総額は7カ月ぶりの高水準となった。日銀に関する一部報道や、植田総裁・高田委員の発言を受け、3月マイナス金利解除観測が一段と高まっている。翌日物金利スワップ市場(OIS)では3月マイナス金利解除の確率が74%台に上昇、4月は6%台にまで低下している。
このあと10時半から中川日銀審議委員が金融経済懇談会で挨拶する。中川氏はどちらかと言えば「ハト派」、思いのほかタカ派寄りの発言が出れば円はさらに上昇する可能性も。さらに本日、植田日銀総裁が15時10分をめどに参院予算委員会に出席する。
主な予定
10:30 中川日銀審議委員、金融経済懇談会で挨拶
12:35 30年利付国債入札(9000億円程度)
14:30 中川日銀審議委員、金融経済懇談会で会見
15:10頃 植田日銀総裁、参院予算委員会に出席
労働組合総連合会(連合)24年春闘の要求集計結果公表
春闘企業側回答(12日-14日)
政府・経済界・労働界の3者による「政労使会議」(13日)
日銀金融政策決定会合(18日-19日)

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。