アマゾンが来週からダウ採用銘柄に パフォーマンス低下の前触れ?=米国株個別
(NY時間15:29)(日本時間05:29)
アマゾン<AMZN> 174.27(-0.32 -0.18%)
来週26日(月)からアマゾン<AMZN>がダウ採用銘柄に加わる。ただ、歴史に照らせれば、これはパフォーマンス低下の前触れだとの指摘が出ている。優良株のベンチマークに追加された銘柄は、変更が発表された直後は上昇する傾向があるが、その上昇は長続きしないという。
投資会社が1999年まで遡ってデータを検証したところ、指数に追加された銘柄の1年後の平均は1桁台半ばの下落であるのに対し、除外された銘柄は1桁台半ばの上昇であったという。また、別の分析によると、追加された銘柄はダウ平均に加わってから1年後にS&P500のパフォーマンスを5%下回っているとの分析も出ている。
また、ダウ平均に追加された銘柄は、いわゆるインデックス効果(パッシブ系ファンドやETFの積み上げが株価を押し上げる効果)を経験する可能性が遥かに低い。ダウ平均に連動しているパッシブ系ファンドが少ないためだ。
米国で3000本以上ある上場投信(ETF)のうち、レバレッジETPを除いてダウ平均をベンチマークとしているのは、330億ドル規模のSPDRダウ・ジョーンズ工業株平均ETFトラスト<DIA>のみだという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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