ダウ先物は小幅安 高値警戒感も下押す雰囲気まではない=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:46)(日本時間22:46)
ダウ先物 38702(-46.00 -0.12%)
S&P500 5042.00(-2.00 -0.04%)
ナスダック100先物 18029.50(-9.75 -0.05%)
米株価指数先物市場、ダウ先物、ナスダック100、S&P500とも軟調な動きを見せている。S&P500は初の5000ポイント台で取引を終了するなど、米株式市場は最高値圏での推移が続いている。
上値では高値警戒感からの戻り売り圧力から下落はするものの、下値での押し目買い意欲も強く、下押す気配はない。前半は軟調に推移し、後半はその下げを戻すといった展開が続いており、典型的な強気相場の様相を呈している。特段の材料もない中で、本日もその展開となるか注目される。
一部からは、「現在の米国株は多くの好材料を織り込んでいるが、上昇は十分に下支えされていると考える」との声も出ていた。
市場は明日の米消費者物価指数(CPI)を注目している。本日はその内容を見極めたい雰囲気も出る可能性がありそうだ。1月31日のFOMC以降、米雇用統計やFOMC委員の講演など、先週までのイベントの中で、市場は3月利下げ開始への期待を後退させている。
3月FOMCは3月20日に結果が発表されることから、もう一巡経済指標を確認できるが、いまのところ3月の利下げ開始の可能性は低いと見られているようだ。FOMC委員はパウエル議長を始め、口を揃えて「インフレ低下を確信できる証拠が必要」と述べている。明日の米CPIは前回から鈍化が予想されてはいるものの、3月FOMCは据え置き観測で変化がないものと見られているようだ。
10-12月期決算はピークアウトしたが、今週もコカ・コーラ<KO>やリフト<LYFT>、バイオジェン<BIIB>といった銘柄のほか、シスコシステムズ<CSCO>、アプライド<AMAT>といった11-1月期決算も始まる。
シティグループ<C>が時間外で下落。FRBは昨年遅くに同銀に対し、デリバティブ取引のカウンターパーティーによるデフォルト(債務不履行)リスク評価方法について対応するよう3回通告を行ったと伝わった。
ホームセンターのロウズ・カンパニーズ<LOW>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の210ドルから265ドルに引き上げた。消費者の財布内シェアが緩むにつれて、同セクターの好転に心強い兆しが見えると見ているという。財布内シェアとは、顧客の特定カテゴリー商品への支出おける特定企業やブランドの商品の割合のこと。
ダイヤモンドバック・エナジー<FANG>が時間外で上昇。米最大のシェールオイル生産地、パーミアン盆地で操業するダイヤモンドバック・エナジー<FANG>とエンデバー・エナジー・リソーシズ社が近く合併で合意すると伝わった。
空飛ぶタクシーを手掛けるジョビー・アビエーション<JOBY>が時間外で続伸。ドバイの道路交通局と協定を結び、6年間エアタクシーを運行する独占権を獲得した。
(NY時間08:56)(日本時間22:56)時間外
シティグループ<C> 53.36(-0.63 -1.17%)
ロウズ<LOW> 225.93(+3.67 +1.65%)
ジョビー<JOBY> 6.35(+0.42 +7.08%)
ダイヤモンドバック<FANG> 156.00(+4.26 +2.81%)
アップル<AAPL> 188.37(-0.48 -0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 420.25(-0.30 -0.07%)
アマゾン<AMZN> 174.75(+0.30 +0.17%)
アルファベット<GOOG> 149.70(-0.52 -0.35%)
テスラ<TSLA> 192.25(-1.32 -0.68%)
メタ<META> 467.12(-0.99 -0.21%)
AMD<AMD> 172.74(+0.26 +0.15%)
エヌビディア<NVDA> 725.86(+4.53 +0.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。