東京株式(大引け)=583円高、3万6000円台を終値で回復
22日の東京株式市場はリスク選好の地合いが加速した。日経平均株価は一時600円超の上昇をみせ、終値で3万6000円台を大きく回復、約34年ぶりの高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比583円68銭高の3万6546円95銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は14億8464万株、売買代金概算は4兆2146億円。値上がり銘柄数は1472、対して値下がり銘柄数は166、変わらずは20銘柄だった。
きょうの東京市場は強気相場に弾みがつく形となった。前週末の米国株市場ではNYダウに続き、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も史上最高値を更新したことで、投資家心理に追い風となった。日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控えるが、大規模金融緩和策の維持が濃厚とみられていることで様子見ムードとはならず、外国人投資家とみられる大口の買いが全体を押し上げる格好となっている。個別では半導体セクターが活況高となった。取引時間中は中国株や香港株などが軟調に推移したものの、これを嫌気する動きは特にみられなかった。大引け時点で値上がり銘柄数が1470あまりに達し、プライム上場銘柄の9割近くに達する全面高商状に。売買代金も4兆円を上回った。
個別では、レーザーテック<6920>が群を抜く売買代金をこなし大幅高。また、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>、信越化学工業<4063>など半導体関連株人気が際立った。なお、KOKUSAI ELECTRIC<6525>は値上がり率トップに。このほか、ソフトバンクグループ<9984>が上昇、キーエンス<6861>も高い。円谷フィールズホールディングス<2767>が大幅高、ブレインパッド<3655>も値を飛ばした。
半面、任天堂<7974>がやや売り物に押される展開となり、リクルートホールディングス<6098>も軟調。霞ヶ関キャピタル<3498>が安く、ウェルビー<6556>、富士石油<5017>などが水準を切り下げた。新日本科学<2395>、DDグループ<3073>、野村マイクロ・サイエンス<6254>などが下落したほか、松屋<8237>も値を下げた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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