東京株式(大引け)=324円高、上値追い止まらず一時3万6000円台乗せ
15日の東京株式市場は寄り後にリスクオンの流れが強まり、日経平均株価は続伸で一時3万6000円台に乗せる場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比324円68銭高の3万5901円79銭と6日続伸。プライム市場の売買高概算は15億5966万株、売買代金概算は4兆143億円。値上がり銘柄数は1299、対して値下がり銘柄数は321、変わらずは36銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク選好の地合いが続いた。前週末の米国株市場でNYダウが利益確定売りで反落したことを受け、上値を積極的に買う動きは見込みにくかったものの想定外の強さを発揮した。寄り付き直後こそ強弱観が対立したが、その後日経平均は次第高の展開に。大手金融株を中心に米国企業の決算発表が本格化するなか、米国株市場では決算を好感する買いは限定的だった。また、中東での地政学リスクが再燃していることから、東京市場でも投資家心理が強気に傾きにくい場面だったが、フタを開けてみると旺盛な物色意欲が全体を牽引した。国内外機関投資家に持たざるリスクが意識され始め、押し目を待たずに買いを入れる動きが強まっている。値上がり銘柄数は全体の8割近くを占めた。商いも活況が続いており、きょうも4兆円台に乗せた。
個別では、レーザーテック<6920>が頑強、ディスコ<6146>は大幅高に買われるなど半導体製造装置関連が高く、信越化学工業<4063>なども商いを伴い上昇した。川崎汽船<9107>が活況高、東京電力ホールディングス<9501>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクにも投資資金が流入した。トヨタ自動車<7203>がしっかり、三菱重工業<7011>も買われた。マネーフォワード<3994>がストップ高に買われ、松屋<8237>も値を飛ばした。さくらインターネット<3778>も大幅高。
半面、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>などが冴えず、ダイキン工業<6367>もやや売りに押された。SHIFT<3697>、エスプール<2471>がいずれもストップ安に売り込まれたほか、ベイカレント・コンサルティング<6532>も一時値幅制限いっぱいまで売り込まれる場面があった。IDOM<7599>も急落した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





