オートデスクが決算受け下落 2025年度のガイダンスを嫌気=米国株個別
(NY時間10:51)
オートデスク<ADSK> 206.65(-11.03 -5.07%)
設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ビリング(未収請求を考慮した売上高)も予想を若干上回っている。2024年度通期のガイダンスも上方修正していた。発表直後は時間外で株価は上昇していたものの、その後に下げに転じている。
2025年度のガイダンスを嫌気している模様。為替を除く売上高の伸びは9%超を見込んでおり、予想の11%を下回った。法人顧客の更新者数の減少、為替の影響、そして、加入者増加に対する景気の足かせを反映させたとしている。
同社の新たなトランザクション・ビジネス・モデルは3年間の取り組みの初期段階にあり、2025年の売上高の成長には追い風となるが、営業利益率には逆風となり、フリー・キャッシュフロー(FCF)には中立的な影響を与えるはずだとの分析も出ている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.07ドル(予想:2.00ドル)
・売上高:14.1億ドル(予想:13.9億ドル)
サブスク:13.1億ドル(予想:13.0億ドル)
メンテナンス:1200万ドル(予想:1350万ドル)
その他:8800万ドル(予想:7720万ドル)
・ビリング:12.0億ドル(予想:11.7億ドル)
・FCF:1300万ドル(予想:-2890万ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.91~1.97ドル(予想:2.02ドル)
・売上高:14.2~14.4億ドル(予想:14.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.43~7.49ドル(従来:7.30~7.49ドル)(予想:7.47ドル)
・売上高:54.5~54.7億(従来:54.1~54.6億ドル)(予想:54.3億ドル)
・ビリング:50.8~51.8億ドルを維持(予想:49.8億ドル)
・FCF:12.0~12.6億ドル(従来:11.7~12.5億ドル)(予想:12.2億ドル)
(25年度通期見通し)
・売上高:9%超の増加(予想:11%増加)
【企業概要】
テクノロジー製品とサービスを通じて顧客に生産的なビジネスソリューションを提供する設計ソフトウェアおよびサービス会社。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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