スナップが決算受け時間外で一時買い強まるも直ぐに戻す 第4四半期に慎重な見方=米国株個別
(NY時間17:35)時間外
スナップ<SNAP> 9.83(+0.12 +1.24%)
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。EBITDAが予想外の黒字となっている。また、第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。企業の広告キャンペーンが戻って来ていることが示唆された。
株価は時間外で一時買いが強まり、12ドル台まで瞬間的に急伸したものの、直ぐに戻している。同社は声明で「中東での戦争が始まった直後から、主にブランド志向の広告キャンペーンへの支出が一時停止しており、これが第4四半期の収益への逆風となっている。ただ、現在はこれらのキャンペーンの一部は再開され、収益への影響は部分的に相殺されてはいる。しかし、新たな休止が引き続き観測されており、これらの休止が持続したり、規模が拡大したりするリスクは残っている」と述べた。
なお、同社は5億ドルを上限とする自社株買いプログラムを承認したほか、ハンターCOOの退任を発表した。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:11.9億ドル(予想:11.1億ドル)
北米:7.86億ドル(予想:7.36億ドル)
欧州:2.00億ドル(予想:1.76億ドル)
・EBITDA(調整後):+4010万ドル(予想:-6420万ドル)
・FCF:-0.61億ドル(予想:+0.92億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.06億人(予想:4.06億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):2.93ドル(予想:2.74ドル)
(10-12月期・第4四半期見通し)
・売上高:13.2~13.8億ドル(予想:13.3億ドル)
・EBITDA(調整後):0.65~1.05億ドル(予想:1.01億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):4.10~4.12億人(予想:4.15億人)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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