モルガン・スタンレーが決算受け下落 ウェルス・マネジメント部門が予想を下回る＝米国株個別

（NY時間09:34）
モルガン・スタンレー＜MS＞　75.63（-4.70　-5.85%）

　モルガン・スタンレー＜MS＞が下落。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの１株利益は予想を上回った。市場は主力部門であるウェルス・マネジメント部門の経常収益が６４．０億ドルと予想の６５．８億ドルを下回ったことを嫌気している模様。また純受取利息（ＮＩＩ）も予想を下回った。

　同社のゴーマンＣＥＯは声明で「第３四半期の市場環境は引き続き混迷を極めたが、有形自己資本利益率（ＲＯＴＣＥ）は１３．５％と堅調な業績を達成した」と述べた。また、「株式およびフィクスト・インカムの両事業は市場をうまく取り込み、ウェルスおよびインベストメント・マネジメント事業は前年比で増収増益となった」とも述べている。

（７－９月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：1.24ドル（予想：1.20ドル）
・経常収益（調整後）：132.7億ドル（予想：132.0億ドル）
　　ウェルス・マネジメント：64.0億ドル（予想：65.8億ドル）
　　トレーディング：44.6億ドル（予想：42.4億ドル）
　　　株式：25.1億ドル（予想：24.1億ドル）
　　　FICC：19.5億ドル（予想：18.3億ドル）
　　投資銀行：9.38億ドル（予想：10.4億ドル）
・純受取利息（NII）：19.8億ドル（予想：20.6億ドル）
・貸倒引当金：1.34億ドル（予想：1.26億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美