反落、中国の需要下振れ懸念が根強い=NY原油概況
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=80.12(-0.54 -0.67%)
ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は0.54~0.53ドル安。その他の限月は0.44ドル安~0.05ドル高。
中国経済の失速懸念が相場を圧迫した。ゼロコロナ政策が解除された後の中国景気は伸び悩んでおり、石油需要の下振れが警戒されている。中国人民銀行(PBOC)が1年物の中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)引き下げを発表したが、利下げ幅は市場予想よりも限定的だったほか、5年物LPRの引き下げが見送られたことは景気悪化懸念を和らげることなく、相場の重しとなった。ただ、ハリケーン・シーズンに入っており、米メキシコ湾岸の米石油生産が混乱するリスクが高まっていることは下支えとなった。
時間外取引で10月限は81.75ドルまで堅調に推移したが、通常取引が始まると失速。上げ幅を解消した後は79.97ドルまで下げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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