フリーダムが下落 ヒンデンブルグがショートポジションを公開=米国株個別
ネット証券のフリーダム<FRHC>が下落。空売りで知られるヒンデンブルグ・リサーチ社が同社株のショートポジションを公開したことが売り材料となっている。
ヒンデンブルグは「同社は制裁を堂々と回避しているほか、偽収益の特徴的な兆候を示している。顧客の資金を混ぜ合わせ、高レバレッジ、非流動性、リスクの高い投機的な市場に資産を投じている。投資と公開株式の両方で市場操作の兆候を示す証拠がある」などと指摘。
同社は以前モスクワに拠点を置いていたが、その後にカザフスタンに移転。億万長者のトゥルロフCEOが70%以上を保有している。ロシアによるウクライナ侵攻後、同社は制裁を避けるためにロシア事業をフリーダムの従業員に1億4000万ドルで売却。ただ、トゥルロフ氏はいまも密かにこの事業体を支配しているとも報告している。
この動きはウクライナ当局を欺くことはできなかった。ウクライナはフリーダムの証券免許を停止し、資産を凍結。トゥルロフCEOは、ロシアとの関係からウクライナのゼレンスキー大統領から個人的に制裁を受けているという。
【企業概要】
カザフスタン内外で、事業子会社を通じて、小売証券仲介・投資調査・投資助言・証券取引・市場形成・投資銀行及び引受サービスなど、幅広い証券活動を行う。また銀行を保有し、商業銀行業務を行う。
(NY時間09:50)
フリーダム<FRHC> 71.01(-4.70 -6.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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