アムジェンが決算受け上昇 今回は最悪のケースへの懸念払拭=米国株個別
アムジェン<AMGN>が上昇しており、ダウ平均をサポート。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。アッヴィ<ABBV>のリウマチ治療薬「ヒュミラ」のバイオシミラーである「アムジェビタ」と肺がん治療薬「ルマケラス」は低調だったものの、全体の売上高は好調だった。
通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正している。この数字には同業のホライズン<HZNP>の買収計画は考慮されていない。同計画を巡っては米連邦取引委員会(FTC)が阻止を目指し提訴している。
今回の決算を受けてアナリストは「第1四半期が低調であったが、今回の第2四半期は最悪のケースに対する懸念を払拭した。特に主要製品において在庫と販売量の若干の回復が見られた」と指摘している。「ホライズン社との取引完了が見込まれることから、株価は年末から2024年にかけて徐々に戻す可能性がある」とも述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):5.00ドル(予想:4.08ドル)
・売上高:69.9億ドル(予想:66.8億ドル)
製品:66.8億ドル(予想:63.9億ドル)
レパーサ:4.24億ドル(予想:3.87億ドル)
プロリア:10.3億ドル(予想:9.85億ドル)
オテズラ:6.00億ドル(予想:5.51億ドル)
エンブレル:10.7億ドル(予想:8.78億ドル)
カイプロリス:3.46億ドル(予想:3.63億ドル)
XGEVA:5.30億ドル(予想:5.37億ドル)
アラネスプ:3.65億ドル(予想:3.41億ドル)
ニューラスタ:2.36億ドル(予想:1.94億ドル)
・営業利益(調整後):35.2億ドル(予想:32.6億ドル)
・営業利益率(調整後):42.6%
(通期見通し)
・1株利益(調整後):17.80~18.80ドル(従来:17.60~18.70ドル)(予想:17.78ドル)
・売上高:266~274億ドル(従来:262~273億ドル)(予想:270.5億ドル)
・設備投資:9.25億ドル
(NY時間10:34)
アムジェン<AMGN> 242.74(+12.04 +5.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。