ダウ先物、ナスダック100とも下落 クアルコムが決算を受け冴えない反応=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間09:00)
ダウ先物 35329(-74.00 -0.21%)
S&P500 4520.25(-17.00 -0.37%)
ナスダック100先物 15371.00(-102.00 -0.66%)
米株価指数先物市場はダウ先物、ナスダック100とも下落しており、きょうも米株式市場は軟調な始まりとなりそうだ。
米国債利回りの上昇が続いており、IT・ハイテク株の利益確定売りに繋がっている。米政府が国債発行を増やす計画を表明しており、利回り上昇に繋がっている模様。逆イールドが急速に縮小しており、それは株式市場の下落を示唆すると見るストラテジストいる。ただ、明日に米雇用統計を控えていることもあり、神経質な展開も予想される。
前日引け後にクアルコム<QCOM>とペイパル<PYPL>が決算を発表していたが、伴に時間外で冴えない反応を示していることもIT・ハイテク株の重石となっている模様。特にクアルコムは、7-9月期(第4四半期)の売上高見通しが予想を下回り、携帯の需要低迷を示唆した。
本日は引け後にアップル<AAPL>が4-6月期(第3四半期)決算を発表する予定。同社は2016年以来最長の3四半期連続の減収が見込まれている中、決算に対する市場の反応が注目されている。アイフォーンや他のデバイスの販売不振が業績を圧迫している一方、注目のサービスは伸びが続くと見られており、サービスの売上高は第3四半期としては過去最高水準になると予測されている。
一部からは「株式市場のボラティリティが高まりそうな気配が出ている中で、本日のアップルの決算が期待外れであれば、セクター全体に大きな影響を与える可能性がある」との指摘も聞かれる。
アマゾン<AMZN>も引け後に決算を発表する。先週はマイクロソフト<MSFT>がアジュールの成長鈍化を発表したことで、同社のクラウド・コンピューティング部門であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)に注目が集まっている。市場は人工知能(AI)の収益化についても注目しているほか、同社は食品スーパー事業の刷新を打ち出しており、店舗改装や食品スーパーのeコマース事業集約などの改革を進める意向を示している点も確認したい意向のようだ。
そのほか、アムジェン<AMGN>、ギリアド<GILD>、ブッキンク<BKNG>なども引け後に発表を予定。
決算についてはいまのところ、S&P500企業のうち約67%が発表しており、そのうちの約81%が予想を上回る最終利益を計上している。
ペイパル<PYPL> 66.60(-6.60 -9.02%)
クアルコム<QCOM> 116.74(-12.53 -9.69%)
アップル<AAPL> 191.77(-0.81 -0.42%)
マイクロソフト<MSFT> 325.59(-1.91 -0.58%)
アマゾン<AMZN> 128.29(+0.08 +0.06%)
アルファベット<GOOG> 127.68(-0.96 -0.75%)
テスラ<TSLA> 251.75(-2.36 -0.93%)
メタ・プラットフォームズ<META> 310.12(-4.19 -1.33%)
AMD<AMD> 109.15(-0.20 -0.18%)
エヌビディア<NVDA> 437.62(-5.07 -1.15%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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