テスラが決算受け時間外で売買が錯綜=米国株個別
テスラ<TSLA>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。一方、粗利益率は予想を下回り、通期の生産台数見通しは従来の180万台に据え置いた。
なお、同社はすでに、年初に始まった値下げと新たな競争相手への対応が追い風となり、納車台数は過去最高の46万6140台を販売したと発表している。
また、同社は自動運転のソフトウェア開発と数年ぶりの新製品であるサイバートラックの開発に資金を投入しているため、特に利益が厳しく注目されているが、同社は声明で「製造と営業のコスト削減のためのイノベーションを引き続き実行する一方、時間の経過とともに、ハードウェア関連の利益は人工知能(AI)、ソフトウェア、およびフリートベースの利益拡大の加速を伴うと予想している」と述べた。
なお、収益性を示す指標として注目されている自動車部門の粗利益率は発表しなかった。昨年初めには30%超を記録していた。
決算発表直後に株価は時間外で下落していたものの、売りが一巡すると買い戻しが入り一時プラスに転じるなど、売買が錯綜している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.91ドル(予想:0.81ドル)
・売上高:249.3億ドル(予想:245.1億ドル)
・粗利益率:18.2%(予想:18.8%)
・FCF:10.1億ドル(予想:21.8億ドル)
(通期見通し)
・生産台数:180万台に据え置き(予想:190万台)
(NY時間16:45)時間外
テスラ<TSLA> 292.40(-0.94 -0.32%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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