ACMリサーチが上昇 アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ=米国株個別
半導体製造装置のACMリサーチ<ACMR>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を23.40ドルに引き上げた。先週末終値よりも178%高い水準。
オランダの新たな輸出規制の主な受益者は中国の半導体製造装置メーカーだと指摘。その新たな規制は予想よりも緩いという。中国工場の設備投資予測を引き上げ、さらなる規制強化のリスクを考慮し、中国は可能な限り多くの装置を購入すると見ているようだ。
米国内の半導体製造装置(SPE)企業は積極的なファブ設備投資の直接的な受益者であると見ている。また、オランダの新規制により、日本政府もこれに追随し、重要なツールの輸出ライセンスを拡大すると見ている。結果として、全体的な設備投資は増加し、国内プレーヤーが直接の受益者となるとしている。
中国ファウンドリーのトップ企業は、製品の品質が最大の関心事であると主張しているが、米国内のSPEプレーヤーが最も得意とする分野で市場シェアを獲得することは確実で、中国SPEの設備投資が増加することで売上高は大幅に増加する可能性があるという。
同社の2023-26年の売上高予想を上方修正し、それはコンセンサスを8%上回るとしている。
【企業概要】
アジア・米国・欧州の半導体チップメーカーなど向けに、ウェット洗浄装置やフロントエンド処理装置の開発・製造・販売を行う。また、ウェハ組立やパッケージングを行う顧客向けに、先端パッケージングツールの開発・製造・販売も手掛ける。
(NY時間10:43)
ACMリサーチ<ACMR> 15.11(+2.03 +15.52%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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