東京株式(大引け)=266円高、米株高と円安を好感
1日の東京株式市場は、終始買い優勢の地合いだった。日経平均株価は寄り付きに2万9000円大台を回復し、その後も大台を割り込む場面はなかった。
大引けの日経平均株価は前営業日比266円74銭高の2万9123円18銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は12億2921万株、売買代金概算では3兆1184億円。値上がり銘柄数は1355、対して値下がり銘柄数は417、変わらずは63銘柄だった。
きょうの東京市場は投資家のリスク選好ムードが高まり、日経平均株価は上値指向の強い地合いだった。寄り付きに2万9000円台に乗せ、前場に若干伸び悩む場面はあったものの、後場は再び頑強な展開できょうの高値圏で売り物をこなしきった。前週末の米国株市場でNYダウをはじめ主要株価指数が揃って上昇、更に外国為替市場で急速に円安が進行したことが、全体相場に追い風となった。ゴールデンウィークの狭間で、新たに渦中の米地銀が破綻するなど不安材料も意識されたが、一方では低PBR株や好決算企業などが個別に買われ、物色意欲の強さを物語った。値上がり銘柄数は全体の74%を占めた。売買代金は前週後半から3営業日連続で3兆円を上回るなど、ここにきて活況となっている。
個別では、メルカリ<4385>が商いを膨らませ大幅高に買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。キーエンス<6861>の上げ足も目立った。NEC<6701>が大きく上値を追い、日立製作所<6501>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。遠藤照明<6932>がストップ高に買われ、アイ・エス・ビー<9702>も急騰。ポーラ・オルビスホールディングス<4927>、インフォマート<2492>なども値を飛ばした。
半面、レーザーテック<6920>が朝高後に値を消し続落歩調となっているほか、ソニーグループ<6758>も冴えない。商船三井<9104>も売りが優勢。ソシオネクスト<6526>が安く、村田製作所<6981>も下値を探った。キャリアデザインセンター<2410>が値下がり率トップに売り込まれ、テクノプロ・ホールディングス<6028>、エムスリー<2413>などが大幅安。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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