サウジアラムコのOSP引き上げは欧州向けが目立つ、対ロシア制裁の影響も
今週、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは3月済みの公式販売価格(OSP)引き上げを発表した。アジア向けのエクストラ・ライトが引き下げられたが、世界的にほぼすべての油種で引き上げられている。中国の需要回復を見据えた動きとの指摘がある。
ただ、OSPの引き上げ幅で最も目立つのが欧州向けである。ロシア産の原油や石油製品の禁輸を開始している欧州にとって、ロシアから離れる以上、エネルギーの購入先は限定される。産油国にとっては値上げを提案しても拒否されにくい相手かもしれない。
MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。