ダウ平均は一時800ドル安 マイクロンの決算受け半導体が下落=米国株後半
NY株式22日(NY時間15:37)
ダウ平均 32961.38(-415.10 -1.24%)
ナスダック 10446.67(-262.70 -2.45%)
CME日経平均先物 26145(大証終比:-295 -1.13%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ渋っているものの400ドル超下落している。きょうの米株式市場は戻り売りが強まり、ダウ平均は一時800ドル超急落する場面が見られた。
取引開始前に発表の米GDP確報値が上方修正されたことや、米新規失業保険申請件数が予想を下回り、FRBのタカ派姿勢を追認している。また、前日引け後に決算を発表したマイクロン<MU>が冴えない反応を示し、半導体関連株に売りが強まった。それに伴ってIT・ハイテク株が売られたことも全体の重石となったようだ。
マイクロンの決算については、厳しい環境下で正しい行動をとっているものの、業績が大きな需給ギャップを示し、来年まで供給過多が続くとの指摘も出ている。
前日の株式市場は買い戻しが強まったものの、やはり上げを維持できていない。来年にFRBが利上げを停止するまでは株式市場は下値を模索するとの見方も根強い中、クリスマス・ラリーは訪れないようだ。
航空株が下落。米国では寒波で気温の急低下や強風、大雪が予想される中、航空便の欠航が相次いでいる。
医薬品のオリック・ファーマシューティカルズ<ORIC>が急騰。ファイザー<PFE>と多発性骨髄腫の治験薬「ORIC-533」の第2フェーズの臨床試験で提携を結んだと発表した。
ライフサイエンスのアイソプレクシス<ISO>が急騰。バークレーライツ<BLI>が同社を買収することで合意した。全て株式交換による買収で5780万ドル規模となる。合併後の社名は「フェノミX」。
中古車販売のカーマックス<KMX>が決算を受け大幅安。アナリストは弱い決算に加え、市場シェアの低下が続くことを懸念していたようだ。
映画館運営のAMCエンターテインメント<AMC>が大幅安。優先株の普通株への転換と10株を1株への株式併合を提案した。
医薬品のプロQR・セラピューティクス<PRQR>が大幅高。イーライリリー<LLY>との提携を拡大し、出資と一時金で7500万ドルを受け取ると発表した。
鉄鋼のクリーブランド・クリフス<CLF>が上昇。直近の定期交渉で固定価格の契約量の大部分がすでに更新され、23年は22年に比べて高い年間固定価格を達成すると声明で述べた。
家電のネット販売を手掛けるポリッシュド・ドット・コム<POL>が大幅高。同社は前CEOの不正経理が明らかとなり、内部調査を実施していたが、それが完了し、改善策が決まったと発表した。
ユナイテッド航空<UAL> 38.19(-0.82 -2.09%)
アメリカン航空<AAL> 12.52(-0.51 -3.89%)
デルタ航空<DAL> 32.88(-0.80 -2.36%)
マイクロン<MU> 49.36(-1.83 -3.57%)
オリック<ORIC> 4.84(+1.84 +61.17%)
アイソプレクシス<ISO> 1.41(+0.72 +104.32%)
バークレーライツ<BLI> 3.01(+0.62 +25.73%)
カーマックス<KMX> 57.26(-2.11 -3.55%)
AMC<AMC> 4.72(-0.58 -10.97%)
プロQR<PRQR> 2.70(+1.05 +63.72%)
クリーブランド・クリフス<CLF> 16.74(+1.61 +10.64%)
ペイチェックス<PAYX> 111.70(-3.07 -2.67%)
ポリッシュド<POL> 0.73(+0.16 +27.23%)
アップル<AAPL> 131.74(-3.71 -2.74%)
マイクロソフト<MSFT> 237.51(-6.93 -2.83%)
アマゾン<AMZN> 83.32(-3.45 -3.98%)
アルファベットC<GOOG> 87.95(-2.31 -2.55%)
テスラ<TSLA> 125.07(-12.50 -9.09%)
メタ・プラットフォームズ<META> 116.78(-2.98 -2.49%)
AMD<AMD> 63.55(-4.13 -6.10%)
エヌビディア<NVDA> 153.08(-11.93 -7.23%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。