ＨＰが決算受け時間外で株価上昇＝米国株個別

　ＨＰ＜HPQ＞が引け後に８－１０月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、予想を下回る１株利益の見通しを示している。今回の予測はＰＣの販売が１０％減少するとの見通しに基づくとロレスＣＥＯは説明した。厳しい市場環境を想定しているという。

　同社はまた、コスト管理を目的に、向こう３年間で従業員６万１０００人の最大１０％相当を削減し、拠点とする不動産も減らす方針だと述べている。事業再編の費用として約１０億ドルが発生し、そのうち約６０％は今年度に計上するという。再編によるコスト節減は２５年度末までに年間１４億ドルを見込む。

　決算受け時間外で株価は上昇。

（８－１０月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.85ドル（予想：0.84ドル）
・売上高：148.0億ドル（予想：146.5億ドル）
　　パーソナルシステムズ：102.7億ドル（予想：102.8億ドル）
　　プリンティング：45.3億ドル（予想：44.1億ドル）
・営業利益率（調整後）：7.7％（予想：7.7％）
・FCF：18億ドル（予想：13.1億ドル）

（１１－１月・第１四半期）
・1株利益（調整後）：0.70～0.80ドル（予想：0.86ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：3.20～3.60ドル（予想：3.61ドル）
・FCF：30～35億ドル（予想：34.6億ドル）

（NY時間17:10）時間外
ＨＰ＜HPQ＞　29.80（+0.42　+1.43%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美