ナイキが決算受け大幅安 在庫が予想以上に膨らみ、収益性の悪化も示される=米国株個別
ナイキ<NKE>が大幅安となっており、ダウ平均を圧している。前日引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、北米での販売が好調で売上高は予想を上回ったものの、1株利益が予想を若干下回った。粗利益率が予想を下回り、在庫も予想以上に膨らんだ。収益性の悪化が示され、北米の堅調な需要が相殺された格好となっている。配送料の上昇、値下げ、ドル高が圧迫したようだ。
同社は数四半期に渡る物流が滞っている問題への対応に苦慮している。輸送中に滞っている製品が通常より多く、6-8月の在庫水準は前年を44%上回った。また、中国のゼロコロナ政策が引き続き圧迫要因となっており、中華圏の売上高は16%の減収となった。
(6-8月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.94ドル)
・売上高:126.9億ドル(予想:123.1億ドル)
北米:55.1億ドル(予想:50.6億ドル)
EMEA:33.3億ドル(予想:33.7億ドル)
中華圏:16.6億ドル(予想:16.5億ドル)
アジア太平洋・中南米:15.4億ドル(予想:15.1億ドル)
・粗利益率(調整後):44.3%(予想:45.4%)
・在庫:96.6億ドル(予想:69.1億ドル)
(NY時間09:35)
ナイキ<NKE> 82.85(-12.48 -13.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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