ＪＰモルガンが決算受け下落 自社株買いを一時停止＝米国株個別

　ＪＰモルガン＜JPM＞が下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、営業収益とも予想を下回った。投資銀行部門が５４％の減収となり予想を下回ったほか、トレーディング収入は１５％の増収となったものの、予想の１７％には届かなかった。株式部門は予想を上回ったものの、債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）が予想を下回った。

　また、同銀は自社株買いの一時停止を発表。これについて同銀のダイモンＣＥＯは、「より高い資本要件を迅速に満たすために必要で、幅広い経済環境の中で、顧客、取引先、地域社会に最高のサービスを提供するために最大限の柔軟性を確保する」と述べた。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：2.76ドル（予想：2.88ドル）
・営業収益（調整後）：316.3億ドル（予想：319.8億ドル）
　　FICCトレーディング：47.1億ドル（予想：51.1億ドル）
　　株式トレーディング：30.8億ドル（28.2億ドル）
　　投資銀行：13.5億ドル（予想：19.2億ドル）
　　ＣＩＢ：77.9億ドル（予想：79.3億ドル）
　　金利収入：152.3億ドル（予想：149.4億ドル）　
・融資残高：1.10兆ドル（予想：1.08兆ドル）
・利付資産利回り：1.80％（予想：1.75％）
・貸倒引当金：11.0億ドル（予想：10.7億ドル）

（NY時間09:41）
ＪＰモルガン＜JPM＞　106.60（-5.31　-4.74%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美