年後半の米国株について意見が分かれる=米国株
NY株式11日(NY時間10:27)
ダウ平均 31172.86(-165.29 -0.53%)
ナスダック 11407.39(-227.92 -1.96%)
CME日経平均先物 26765(大証終比:+115 +0.43%)
年後半の米国株について、企業業績が株式市場に必要な燃料を供給できるかどうかで意見が分かれている。インフレの急上昇と成長鈍化にもかかわらず、企業収益は底堅く推移することから、米株式市場は年内残りの期間中に上昇する可能性が高いとの見方が出ている。現在のリスク回避のポジションと下半期の企業収益の回復力から、年末に向けて平均回帰取引が起こるという。S&P500は先週終値から約7.7%上昇し、通年では12%の下落に留まることが見込まれるという。
FRBの金利軌道と企業の最終利益の伸びには強い相関があり、過去にはFRBが政策を引き締めると企業利益は上昇し、FRBが緩和に転じると逆に企業利益は縮小するのが一般的だったと指摘。
一方、弱気な見方も根強く、S&P500の弱気相場は続き、ソフトランディングの場合で適正水準は3400-3500ポイント、リセッション(景気後退)なら3000ポイントと見ているという。先週終値から23%の下げを意味する。
今年の米株式市場は高インフレとFRBの積極利上げの有害な組み合わせで低迷。S&P500は弱気相場に陥った後に現在、回復を試みているが、今週から始まる4-6月期決算では、消費への見通し悪化で企業のガイダンスも大幅に下方修正されるのではないかという懸念から、買い戻しにブレーキがかかるという。
アップル<AAPL> 144.88(-2.16 -1.47%)
マイクロソフト<MSFT> 263.88(-3.78 -1.41%)
アマゾン<AMZN> 112.21(-3.33 -2.88%)
アルファベットC<GOOG> 2353.92(-49.45 -2.06%)
テスラ<TSLA> 722.56(-29.74 -3.95%)
メタ・プラットフォームズ<META> 163.62(-7.26 -4.25%)
AMD<AMD> 76.71(-2.64 -3.33%)
エヌビディア<NVDA> 151.37(-7.01 -4.43%)
ツイッター<TWTR> 34.25(-2.57 -6.97%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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