半導体製造装置はまちまち 前日の報道を引き続き注視=米国株個別
アプライド・マテリアルズ<AMAT>やラムリサーチ<LRCX>など半導体製造装置を手掛ける銘柄が下落。米政府がオランダのASMLに対して同社の主要技術を中国に販売することを禁止するよう働きかけているとの前日の報道を引き続き注視している。
米政府が提案した規制は、半導体生産で世界のリーダーになろうとする中国の計画を阻止するため、中国への最先端システムの販売に関する既存の一時停止措置を拡大するもの。オランダ政府が同意すれば、現在中国への輸出が禁止されている半導体製造装置の種類と範囲が更に拡大され、中国の半導体メーカーに深刻な打撃を与える可能性がある。
ただ、アナリストからは、ASMLが中国への旧式の深紫外線(DUV)露光装置の輸出まで完全に禁止する可能性は低いとの見方も出ている。「極端紫外線リソグラフィ技術に対する規制は継続される可能性が高いが、DUVの全面禁止は実現しない。競合他社から容易に入手可能なツールでもあり、ASMLとオランダ政府は禁止に反発する可能性が高い」という。
(NY時間09:45)
ASML<ASML> 434.07(+1.67 +0.39%)
アプライド<AMAT> 85.84(-0.16 -0.19%)
ラムリサーチ<LRCX> 389.53(+0.76 +0.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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